開発部門長向け招待制イベント「VPoE Summit」イベントレポート
2024年12月2日(金)、VPoE(Vice President of Engineering)や開発部長が直面する課題や取り組みに対し、実践的な知見を共有する「VPoE Summit」が開催されました。「事業成長に直結する開発組織づくり」をテーマにした本イベントではセッションやラウンドテーブルを通じて、招待制のオフラインイベントだからこそ可能な、ここでしか聞けないオフレコトークができる場を目指しました。
本記事では、当日スタートアップからメガベンチャー、エンタープライズ企業まで、120名以上の様々な規模や業界の企業の開発組織リーダーにお集まりいただいた当日の様子をお届けします。
VPoE Summit開催の背景
エンジニア不足が常態化し、採用競争の激化や人件費の高騰が進む中、開発組織のリーダーたちはさらなる工夫と対応が求められています。経営層からは開発組織のROIやリソース最適化への要求が寄せられる一方で、リーダーたちが求める最適解は組織ごとに異なり、センシティブなテーマだからこそ知見の共有が活発ではない状況があると考えました。
そこで、本イベントではクローズドで気兼ねなく交流いただける場を提供することで、開発組織づくりを通じて事業成長を加速させるための新たな発見やヒントを持ち帰っていただくことを目指しました。

本イベントには、こうした概念に共感いただいた、5社の企業にご支援をいただきました。
- アカマイ・テクノロジーズ合同会社
- 株式会社アシュアード(yamory)
- 株式会社ハイヤールー
- 株式会社Flatt Security
- PagerDuty株式会社
ご支援いただき誠にありがとうございました。
プログラム内容のご紹介
Keynote 1: Manuel Pais氏の講演
チームトポロジーの共著者 Manuel Pais氏より、『From Strategy to Practice: Insights on How Team Topologies Drive Organizational Success(邦題:戦略から実践へ:組織の成功を導くチームトポロジーの洞察)』と題し、「革新性を大切にしつつ、開発組織を効率的に拡張する方法」をテーマに、効率と革新性のバランスを考慮した組織設計の重要性をご講演いただきました。
講演の詳細や参考資料については、イベントページをご覧ください。
アーカイブ動画・講演資料はこちら
※動画の再生にはFindy Toolsの会員登録が必要です。
※当日参加いただいた方には、セッション中にいただいた質問にManuel Pais氏が回答くださったQ&A動画をプレゼントいたしました。
参加者の感想
- 認知負荷を軽減することの重要性が理解できた
- チームのあり方を再評価する機会となった
- 具体的なケースも紹介されていたので、イメージがしやすかった
- 人材を増やすのではなく、フローを作り出すという考え方ができた
Keynote 2: Piotr Feliks Grzywacz氏の講演
元Google人事責任者 Piotr Feliks Grzywacz氏より、『Googleに学ぶ、開発組織の「OKR」マネジメント実践』と題し、OKRが単なる目標管理手法でなく、組織文化や個人成長に影響を与える力があることを丁寧に解説され、挑戦的な目標設定や導入方法に関する説明について、Googleの事例を交えながらご講演いただきました。
参加者の感想
- 基本的な内容から導入手順まで教えてくれたことが役に立った
- 世の中にあるOKRの誤解を晴らすような内容だった
- OKRが組織文化を築く道具であることを再理解した
- マネジメントの真髄である人間関係についての講演に感動した
- 5つの相反に関する議論が斬新だった
講演資料(サマリー)については、イベントページをご覧ください。
講演資料はこちら
※本セッションは会場限定のため、アーカイブ動画はございません。
ラウンドテーブル
実体験を通じた貴重なインサイトをお互いに共有いただくため、開発組織に関する18テーマを用意いたしました。お申し込み時にご興味のあるテーマを選択いただき、当日は主催より指定したテーブルにつき、活発な意見交換が実施されました。

参加者の感想
- オフレコ、ぶっちゃけトークが聞けて面白かった
- ラウンドテーブルによって自分の視座がかなり上がった
- 社内では同じ目線で悩みを共有できる人がいないのでありがたかった
- これだけ多くの部長以上の方と話す機会はなかなかない
- 同じレイヤー、ロールの方しかいなかったので話がとてもスムーズにできた
- 組織の話をする機会があまり多くないので、こういった取り組みは貴重
VPoE Summitを振り返る
今回のVPoE Summitでは、同じ立場のリーダーが集まり、普段はなかなか話せないリアルな組織の課題や取り組みを共有する貴重な場となりました。
4時間という長丁場でありながらも、参加者からは「もっと話したい」「次回が楽しみ」といった声が寄せられました。次回も、開発組織を進化させ、事業に貢献する新しいアイデアや解決策を模索するリーダーの皆様が集い、実りあるインプットとアウトプットが生まれる場を目指します。
ご参加いただきました皆様、ご来場いただき誠にありがとうございました。
来年も開催を予定しておりますので、ぜひ次回もご参加ください。
Keynoteの講演資料、アーカイブ動画は以下よりご覧ください。
イベントページはこちら