ECS + SSM で実現するセキュアなワンタイム踏み台サーバー
レビュー投稿日の情報になります
株式会社RevComm / Saito
メンバー / インフラエンジニア
最終更新日投稿日
| ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
|---|---|---|
| 11名〜50名 | 2025年6月 | B to B |
| ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
|---|---|
| ツールの利用開始時期 | 2025年6月 |
| 事業形態 | B to B |
アーキテクチャ

アーキテクチャの意図・工夫
- OS 管理からの解放(脆弱性対応の自動化)
- 踏み台を EC2 から ECS Fargate に変更しました。
- コンテナイメージのベースとなる OS パッチは AWS 側で更新されるため、これまでのEC2 の OS メンテナンスからは解放されます。
- イメージを定期的にビルド・更新することで、脆弱性が Unresolved な状態で放置されるリスクを構造的に抑え込んでいます。
- オンデマンド起動による攻撃の最小化
- Slack Workflow + Amazon Q を活用し、必要な時だけ ECS タスクを起動する仕組みを構築しました。 踏み台が「常に存在している」状態をなくすことで、侵入経路としてのリスクを最小限に抑えています。
- ABAC による「本人限定」のアクセス制御
- 単なる IAM Role による制御だけでなく、ABAC を導入しました。
- 起動した本人しかログインできない制約と、IdP 側の属性情報に基づいた動的な権限チェックを組み合わせ、ログイン権限を管理しています。
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
当初は「昔ながら」の EC2 + SSH で踏み台サーバーを運用していました。しかし、鍵の管理やセキュリティグループの運用負荷が高かったため、まずは EC2 + SSM Session Manager への移行を行いました。
これにより、踏み台をパブリックサブネットに置く必要がなくなり、SSH 鍵の運用からも解放されました。
しかし、EC2 + SSM に移行したことで利便性は向上しましたが、以下の3つの課題は残りました。
- 脆弱性対応
- AWS Inspector を確認すると、どうしても Affected Resources(影響を受けているリソース)として踏み台 EC2 がリストアップされます。
- 常時起動によるセキュリティリスク
- 踏み台が常に稼働していることは、潜在的な侵入経路を晒し続けることを意味します。必要な時以外は「存在しない」状態が理想でした。
- 権限管理の粗さ
- IAM Role に権限があれば、その Role を持つ全員がログインできてしまいます。「特定の人が、その作業のためにだけ使う」というアイデンティティに基づいた制御には限界がありました。
どのような状態を目指していたか
- セキュアな踏み台サーバー
比較検討したサービス
- Amazon Elastic Kubernetes Service
- ECS で要件を満たせていたので採用は見送りました
比較した軸
- 運用コストの極小化
- EKS はクラスター自体の運用が必要ですが、コントロールプレーンの管理すら不要な ECS + Fargate が最適解だった
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 踏み台を常時起動からオンデマンドに変更することでセキュリティリスク軽減
- ABAC によるログイン制限
どのような成果が得られたか
- EC2 の脆弱性対応から解放
導入時の苦労・悩み
- コンテナの起動速度
- SOCI Index を使用することで起動速度は多少は改善されました
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
チーム内で EC2 での運用への課題認識があったため特に反対意見もなく採用となりました
活用方法
よく使う機能
- ECS exec
- SSM エージェントをコンテナに含める必要がなく、enable-execute-command オプション一つでセキュアなシェルアクセスが実現できる
ツールの良い点
- サーバレス環境の構築が容易
ツールの課題点
- コンテナの起動速度
今後の展望
現在は AWS アカウントごとにこの仕組みを展開していますが、セットアップの自動化がまだ完全ではなく、横展開の手間が課題として残っています
株式会社RevComm / Saito
メンバー / インフラエンジニア
よく見られているレビュー
株式会社RevComm / Saito
メンバー / インフラエンジニア
レビューしているツール
目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法


