RedshiftのゼロETLと動的データマスキングを使った本番データ参照運用紹介
ウェルスナビ株式会社 / ユータ
メンバー / SRE / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 101名〜300名
| 利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
|---|---|---|---|---|
オンデマンド | 動的データマスキング、ゼロETL統合 | 51名〜100名 | 2025年8月 | B to C |
| 利用プラン | オンデマンド |
|---|---|
| 利用機能 | 動的データマスキング、ゼロETL統合 |
| ツールの利用規模 | 51名〜100名 |
| ツールの利用開始時期 | 2025年8月 |
| 事業形態 | B to C |
アーキテクチャ

アーキテクチャの意図・工夫
- ゼロETL統合でAuroraのデータをパイプラインなしでRedshiftに連携し、本番DBの最新データをリアルタイムで同期できるようにした
- データ同期前にRedshiftへマスキングポリシーを設定し、機密情報を含むカラムを動的にマスキングすることで、開発者が誤って機密情報を閲覧することを防ぐようにした
- AuroraからRedshiftへのデータ連携では、Redshiftの性能次第で同期が完了せず失敗することがある。 コストの観点からスケールアップではなく、同期イベントをCloudWatchで監視し、失敗時に自動で再同期するStep Functionsを実行することで手動運用を減らしている
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
背景
- 本番DBのデータを参照する場合、日次で作成される機密情報をマスキングした参照用DB(以下マスクDB)を使ってデータ参照してきた
ツール導入前の課題
- マスクDBは毎朝作成されるが、最新データが当日朝までしか含まれておらず、当日の最新データを参照する場合、社内手続きを経てSREチームが本番DBを確認する必要があり、お客様への回答や障害復旧調査に時間を要することがあった
- 直接本番のDBに対してクエリを実行するため、DB負荷リスクを考慮した調査用クエリを作成する必要があった
どのような状態を目指していたか
- 本番DBの最新データがすぐ参照できる
- 本番DBへのクエリ負荷上昇を発生させないようにして、最新のデータが含まれるマスクDBを用意する
比較検討したサービス
- Bytebaseが提供するデータマスキング機能
- データベース基本機能としてのVIEW
比較した軸
- 本番DBへの変更が最小限になっていること
- 本番DBへの負荷が最小限になっていること
選定理由
- 本番DBへの変更が最小限
- 拡張バイナリログ(binlog)を有効化する設定をAuroraのパラメータグループから設定変更するだけだったので本番DBへの変更が最小限に抑えられる
- 本番DBへの負荷が最小限になる
- Redshiftへのデータ同期はbinlogレプリケーションなので本番DBへの負荷は最小限に抑えられる
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 動的データマスキングにより機密情報がマスキングされた状態で本番DBの最新データを取得できるようになり、お客様からの問い合わせや障害調査のスピードが改善された
- 本番DBからリアルタイムで同期されたマスクDBに対してクエリを実行するため、本番DBへの負荷が最小限に抑えられた
どのような成果が得られたか
- リアルタイムの本番データを安全に参照できるようになった
導入時の苦労・悩み
AuroraからRedshiftへ同期するテーブルの選出はテーブルのフィルタリングパターンが仕様で100個までしか作れず、正規表現を利用して効率的なパターンを組んでRedshiftにテーブルを追加する必要があった。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
SREチームは開発組織のスケーラビリティを確保できるように、開発/運用のセルフサービス化を推進しており、開発者だけで最新データを参照できる仕組みを提供することはチームの役割に一致していると説明した。
本番DBに対するリスクが最小限であることも、導入するハードルを下げられる要因となった。
活用方法
開発者が任意のタイミングでRedshift用のクエリエディタを使ってデータ参照に利用している。
よく使う機能
- 動的データマスキングを使ったデータ参照
- ゼロETLを使ったリアルタイムデータ同期
ツールの良い点
- レプリケーション同期されたDBなので複雑な参照クエリを実行しても、本番DBへクエリ負荷を与えずに済む
ツールの課題点
- ゼロETL統合の仕様でパーティション単位でしかクエリできず、親テーブルをクエリできない
- Aurora側のアップグレード作業時にRedshiftとの同期を解除する必要がある
- データ同期時にRedshift側でサポートしていないカラムが含まれると同期失敗することがある
ウェルスナビ株式会社 / ユータ
メンバー / SRE / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 101名〜300名
新卒でSESの会社で5年ほどNW運用保守業務に従事し、ヘルステック系ベンチャーにSREとして転職。 クラウドインフラ構築運用を経験し、Webメディア企業で数十から数百程度のメディアサーバー運用構築を担当するSREに転職。 3年ほど経験し、現職に転職。 現職では金融資産運用サービスのインフラ運用や新規プロダクトの環境構築、SRE業務、プラットフォームエンジニアリング業務に従事し、開発者の開発効率性を高めるための施策に取り組んでいる。
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- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
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