【認証を任せて価値提供に集中】 物流業界向けSaaS「ハコベル配車計画」におけるAuth0の活用事例
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ハコベル株式会社 / bicstone
メンバー / フロントエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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B2C - Essentials | 11名〜50名 | 2023年7月 | B to B |
利用プラン | B2C - Essentials |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2023年7月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
物流業界向けの新しいSaaSプロダクト「ハコベル配車計画」の開発において認証機能を構築する必要がありました。 しかし、限られたリソースの中、MVP(Minimum Viable Product)を提供するために必要な機能開発に集中し、迅速な価値提供を実現するため、認証機能を外部に持たせる判断をしました。
比較検討したサービス
- Cognito
- Firebase
比較した軸
- セッション管理方法がプロダクトにとって扱いやすいかどうか
- カスタマーサクセスの担当者がエンジニアリングの知識がなくてもアカウント操作ができるかどうか (アカウント一覧の表示、アカウント作成・停止など)
- ユーザー数が少ない場合にコスト面で優位なプランがあるかどうか
- ログイン画面、メールやパスワードリセットなどの補助機能の開発工数が削減できるかどうか
選定理由
Auth0は一番高価でしたが、下記の観点から採用を決定しました。
- Universal Loginを活用したため、ユーザー側の画面実装が不要になったこと
- 標準的なユースケースであったため、SDKを活用し開発工数が大きく削減できたこと
- 管理画面の実装が不要になったこと。また、用意された管理画面が使いやすく、カスタマーサクセスの担当者も利用できたこと
- 代理店のOkta Japan様と導入にあたって相談し、懸念が解消されたこと
導入時の苦労・悩み
- 機能が豊富が故、求めている機能がどのドキュメントに記載されているか等の学習コストが高い点
- プランによる機能の制約がわかりにくい点
- Organization -> Group/Team の階層構造の実現ができない点
- メールアドレスを任意項目にできない点
- Custom Domains機能を使用しないと、サードパーティクッキーとなりセッション管理に制約が生じる点
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- 限られたリソースの中で迅速な価値提供を実現するため、認証機能を外部に持たせる必要性を説明
- 他社ツールと比べてコストが高価だが、機能が豊富なため、実装コストや運用コストを大きく下げられる点を説明
- 将来的にプロダクトのユーザー数が増加しコストが上がってきた際には、内製で作り直す想定
活用方法
よく使う機能
物流業界向けSaaS「ハコベル配車計画」において、認証認可機能として使用しています。
ツールの良い点
- 認証機能の実装工数を大きく削減できた点
- 内製で実装することに比べて、高いセキュリティレベルを確保できた点
- 管理画面が使いやすく、エンジニアリングの知識が無いメンバーでも利用できる点
- Okta Japan様のサポートレベルが高い点 (日本語で可能)
- Terraformによる構成が可能な点
ツールの課題点
- 機能が豊富な故に学習コストが高い点
- ユーザー数による課金形態のため、社内でのコストパフォーマンスの説明がしにくい点
ハコベル株式会社 / bicstone
メンバー / フロントエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
AIを活用して配車工数削減を実現する物流SaaSプロダクトの立ち上げを担当。フロントエンドをメインで担当し、技術選定や実装をリードしMVPを構築。資格取得、外部登壇やアウトプットを通じた越境学習で得た知見も活用し、アジャイルに価値提供を行えるチーム作りにも貢献。 https://bicstone.me/
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- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法