イオンのDXにおけるAKSの活用
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イオン株式会社 / Hikaru Saito
開発部長 / SRE / 従業員規模: 501名〜1,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
最終更新日投稿日
| ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
|---|---|---|
| 301名〜500名 | 2021年9月 | B to C |
| ツールの利用規模 | 301名〜500名 |
|---|---|
| ツールの利用開始時期 | 2021年9月 |
| 事業形態 | B to C |
アーキテクチャ

アーキテクチャの意図・工夫
- マネージドサービスを有効活用すること
- 3rd Partyのツール導入をなるべく避け、なるべくAzureの機能を使いこなす
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- イオングループ内の業務標準化を目的とした業務API基盤をマイクロサービスで構築するために、大規模コンテナ基盤を構築する必要があった。
- 同時に内製化を見据えた組織構築をする必要があった。
どのような状態を目指していたか
- マイクロサービス化した業務API基盤の運用
比較検討したサービス
- Azure Virtual Machines(IaaS上でのKubernetes運用)
- Azure App Service
※現在はAzure Container Appsなどマネージドコンテナサービスはあるが、検討当時はGAしておらず比較対象にならない。
比較した軸
- 運用負荷
- 大規模なマイクロサービスの運用に最適な基盤か
選定理由
- 大規模な運用に向いていること
- manifest fileによる柔軟な構成であること
- 提供しているマイクロソフト社自身が自社サービスで運用していること(M365, Xboxなど)
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 2021年9月のローンチ以来4年以上サービスを支えるコンテナ基盤となっている
- 本基盤をバックエンドで利用しているtoC向けのiAEONアプリは2025年12月に2,000万ダウンロードを突破し、現在も機能拡張しながら運用している。(https://www.aeon-st.co.jp/news/20251219-download_2000/)
- このプラットフォームを主戦場として、内製化に取り組んでいる
導入時の苦労・悩み
- Kubernetesの学習コストが高く、有識者も限られていたため、当初から設計や運用を最適化できていなかった。
- リソース設計やスケジューリング設計が不慣れだった
- 定期的なアップグレード作業負荷が重かった
- manifest fileの不備が多い
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- 当時の技術系の取締役を含めてアーキテクチャ検討をしていたため、特にボトムで説明する必要がなかった
活用方法
よく使う機能
- Azure EntraID認証との統合、PIM
- Azure Monitor
- Azure Container Registry
- AzureDevOps/GitHub Enterprise
- Azure Cost Management
ツールの良い点
- マネージドサービスのため、運用負荷を軽減できる
- コントロールプレーンの管理が不要
- EntraIDと連携した認証認可が可能
ツールの課題点
- 導入と運用にあたり、Kubernetesの学習は避けられない
ツールを検討されている方へ
- 各パブリッククラウドにてKubernetesのマネージドサービスは提供されているが、運用する上ではKubernetesの知識は必須となる。そこを回避するのであれば AKS Automaticモードの検討を推奨する。マイクロソフトの考えるガードレールやアップグレード設定が組み込まれており、セキュリティ設計の考慮漏れを減らすことができる。
今後の展望
- IstioやArgo CDのマネージド機能が提供されているため、その利用検討
- ノードの自動プロビジョニングを活用したコスト最適化やスケール戦略
イオン株式会社 / Hikaru Saito
開発部長 / SRE / 従業員規模: 501名〜1,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
2022年5月イオンスマートテクノロジー株式会社に入社、CTO室SREチーム所属。SIer2社を経た後、事業会社でインフラ/運用部門責任者やプロダクトマネージャーを経験した後、現職でSREチームの立ち上げ業務に挑戦中。
イオン株式会社 / Hikaru Saito
開発部長 / SRE / 従業員規模: 501名〜1,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
2022年5月イオンスマートテクノロジー...
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目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法


