Datadogの導入効果をレビューでご紹介(mrtc0-株式会社グラファー)
株式会社グラファー / mrtc0
メンバー / セキュリティエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
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Cloud Security Management Enterprise | 11名〜50名 | 2022年11月 |
利用プラン | Cloud Security Management Enterprise |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2022年11月 |
アーキテクチャ
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
クラウドの監視は AWS の機能を利用していましたが、社内のポリシーに基づいたルールをコード化できない点や、抑制等の運用に課題がありました。また、コンテナ環境に対する検知ルールも「自動で更新されてほしい」「誤検知が少ない」「本当に検知すべき攻撃を検知してほしい」といった要件がありました。
当時、アプリケーションのログや監視などはすべて Datadog に集約されていたため、セキュリティに関するログや監視も Datadog に寄せたほうが、新しいソフトウェアやサービスの学習をせずに済むと考えDatadogを選定しています。結果として、セキュリティエンジニア以外でも利用できるのではないかと考えていました。
比較検討したサービス
すでにDatadogを利用しているところにセキュリティ機能を付随させたので比較検討はしていません。
選定理由
すでにDatadogを社内で活用していたため。
導入時の苦労・悩み
Datadog 側で用意されている検知ルールを確認し、想定している脅威に対して不足しているものはルールを追加しながら導入を進めました。導入してからしばらく様子を見ながら False Positive への対応を行い、ルールを Terraform で管理するようにしました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
導入に際してはDecision Recordとして「どこを守れるようになるのか」「従来と比べて何が変わるのか」「運用方法」など記述し、社内ドキュメントとしても展開して進めました。
活用方法
よく使う機能
- Datadog CSM
- AWS のリソースに設定ミスがないかを確認しています。Regoでは独自ルールが記述できるので、社内ポリシーに準拠しているか検知する目的でも利用しています。
- コンプライアンスに違反しているリソースの確認や、Inventory 機能を使って AWS アカウントを横断したリソースの検索をしています。
- Datadog Workload Security
- コンテナやホストの不審な挙動や攻撃を検知するために使用しています。実行されたコマンドなども記録する目的で使用しています。
- Datadog Logs / Monitor / Dashboard
- AWS CloudTrail やプロダクトのセキュリティログ、利用している SaaS の監査ログを Datadog Logs に集めています。
- 既知の攻撃例などをもとに Datadog Monitor によるアラートを設定したり、毎週 Datadog Dashboard で見逃したセキュリティイベントがないかを確認しています。
- Cloud SIEM を利用していないので、セキュリティに関するログやイベントはダッシュボードで閲覧できるようにし、毎週チームで不審なイベントがないか確認をし、アラート化したほうが良いものはアラート化を行っています。
ツールの良い点
- デフォルトで用意されているルールが豊富で、継続的に追加されていること
- CSM のルールは Rego で記述でき、テストもできること
- Datadog Logs は Logs Pipeline で情報の追加や変更ができるため、検索がより便利になる
- Datadog Workflow など他の機能と組み合わせることで、自動的な対応などレバレッジが効くこと
- 普段使っているDatadogにまとめているため、学習コストを抑えて運用できていること
ツールの課題点
CSM の Inventory 検索で利用できるフィルタが乏しく、特定の設定を持つリソースを検索することができない。
ツールを検討されている方へ
CSM, CWS 共に、Datadog側で提供されているマネージドルールのロジックやSeverityは変更ができないため、もし変更する必要があるなら、クローンして利用する必要があります。
株式会社グラファー / mrtc0
メンバー / セキュリティエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
GMO ペパボ株式会社に新卒入社後、株式会社グラファーにてセキュリティエンジニアをしています。主にプロダクトのセキュリティ業務に従事しており、モニタリングの強化やシステムの堅牢化など、プロダクトおよび全社的なセキュリティ品質の向上を行っています。
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