株式会社マネーフォワードのDatadog 導入事例
株式会社マネーフォワード / tatsuo yokoyama
テックリード / テックリード
利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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APM,Logs,AWS Integration,Infra Hosts,Synthetics Test | 501名〜1,000名 | 2017年5月 | B to B B to C |
利用機能 | APM,Logs,AWS Integration,Infra Hosts,Synthetics Test |
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ツールの利用規模 | 501名〜1,000名 |
ツールの利用開始時期 | 2017年5月 |
事業形態 | B to B B to C |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
当初は、OSSのツールを利用してシステム監視を行っていましたが、障害の原因を探るためにはOSSのツールの利用方法の専門的な知識が必要なことや、メトリクスを分析し障害を予見するなどの高度な使い方が難しいといった課題がありました。
その結果、開発者自身が、開発したプロダクトの監視をすることが難しい状況にありました。
どのような状態を目指していたか
プロダクトの成長に合わせて、インフラエンジニアの数を増やすのは難しい状況でした。そこで、利用に必要な専門知識が少なくて済む統合監視ツールに切り替えて、プロダクト開発チームが自立的に運用できる環境を作ることを目指しました。
選定理由
Datadogは、使いたい時にすぐに機能が使える導入の容易さに加えて、新機能の開発スピードも早いと感じます。さらに、オンプレミスとAWSのハイブリッド環境でも両方を一元的に管理できることもAWSへの移行中であったため大変魅力的でした。
また、ユーザー単位での課金ではないため、多くのメンバーが使えることも目指す状態(プロダクト開発チームが自立的に運用できる環境)にマッチしていました。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
チームによってDatadogの使いこなしの度合いに差はあるものの、多くのプロダクト開発メンバーが自律的にシステムの運用ができるようになりました。
プロダクト開発メンバーの信頼性への意識は、Datadogのお陰で確実に高まっています。
どのような成果が得られたか
Datadog導入前はインフラチームが監視の設定や、機能を追加する必要があり、設定作業に時間を要することもありました。全社横断のアプリケーション基盤上であれば、すでにDatadog Agentも導入済みなため、開発者は何も意識することなく監視を開始することができます。
Datadogの導入によって監視の初期設定は自動化され、プロダクト開発チームは自律的に改善ができるようになっています。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
当時は入社しておらず、推測の部分も多くなってしまいますが、いきなり大きな課金が発生せずスモールスタートで始められる料金構成になっているため、導入しやすかったのであろうと思います。
これは現在も継続している課題ではありますが、費用対効果に関しては適宜可視化して伝えていく必要があると考えています。
活用方法
チームによりまちまちではありますが、定期的に確認する場はもちろん障害時にはまっさきに確認する対象として利用しています。
よく使う機能
- APM
- Logs
- AWS Integration
- Infra Hosts
- Synthetics Test
ツールの良い点
- スモールスタートが可能
- 人数課金ではない
- 安定性、大規模な障害はほぼ起きたことがないと思う
- 網羅性、Cloud Cost ManagemetやLLMなど多様な領域に進出しており、それらを統一したインターフェイスで確認できることは大変便利
ツールの課題点
- 従量課金かつ権限管理(例えば特定プロダクトの利用をデフォルト禁止しておくなど)出来ない部分もあるためコストコントロールが難しい
- 網羅性が高い反面、機能が多種多様であるため、コンソール上で目的の機能がどこにあるか分かりづらい。もう少しナビゲーション性を高めてほしい。
ツールを検討されている方へ
競合他社のツールも利用したことがありますが、エンジニア以外のメンバーが利用することも考えるとDatadogのUIが一番わかりやすいと感じます。
SLI/SLOの整備などエンジニア以外ともより密接に連携して開発することが重要になる局面が増えているかと思います。
Datadogは前述の通りUIもわかりやすく、人数課金ではありませんのでそういった観点でもマッチするかと思います。
また、できるだけ初期の段階で利用ルールや権限を整備しておくことをおすすめします。後から大きな変更を行うには大きな調整コストが発生します。
今後の展望
全社としてのDatadogの活用レベルを高めていきたいです。
そのためには、トレーニングや新機能や便利なTIPSを紹介するような社内エバンジェリスト的な活動も必要だと感じます。
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目次
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法