社内AIプラットフォームとしてのDify導入レビュー
株式会社リーディングマーク / 山田哲也
チームリーダー / テックリード / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
---|---|---|
コミュニティ版 | 101名〜300名 | 2024年5月 |
利用プラン | コミュニティ版 |
---|---|
ツールの利用規模 | 101名〜300名 |
ツールの利用開始時期 | 2024年5月 |
アーキテクチャ
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
Dify導入前は以下のような課題を感じていました。
- より社内業務にAIを活用し、業務効率化などに繋げていきたい
- 様々なAIサービスの利用申請があり規約の確認や管理が大変
- AIサービスのセキュリティやデータ保護周りが心配
どのような状態を目指していたか
全社員が利用し、安心して利用できるAIプラットフォームを作ることを目指しました。
比較検討したサービス
- Dify(クラウド版)
- Open WebUI
比較した軸
- 費用がかからない、もしくは安く利用開始できること
- OSSの場合環境構築や運用が簡単なこと
- 様々なユースケースに対応できること
選定理由
Difyにはクラウド版・コミュニティ版があり、コミュニティ版の構築はDocker Composeで立ち上げるだけなので非常に簡単でした。アップデートについてもGitで最新のコミットをプルして立ち上げ直すだけで済みました。 機能面ではワークフローやRAG、API連携を組み合わせることで多種多様なユースケースに対応できるのは非常に魅力的に感じましたし、開発も活発なので将来性もあるということで導入を進めることにしました。
導入の成果
現在社内システムとして全社に公開しており、業務効率化に繋がったという声をたくさんいただくことができました。 また、これまで社員や部署によってバラバラに利用していたChatGPTなどのAIツールから社内システムに完全移行することができたため、コーポレートの業務負荷も低減することができました。 Difyの導入を進める中で全社のAI利用ガイドラインの策定に繋がったことも成果として感じています。
導入時の苦労・悩み
コミュニティ版ではメールアドレスでのログインのみとなっているため不便に感じました。(今後SSOに対応予定のようです) 一応アカウント招待時に招待リンクが発行できるため、メール送信環境を準備できない場合は招待リンク経由での利用になると思います。 また、現在は実装されているのですが利用開始当初ファイルを読み込ませて回答させる機能がなくこちらも不満ポイントでした。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
事前にDifyを利用できる環境を構築し、運用した場合の費用も見積もった上で提案を行いました。 ユースケースに応じて独自のワークフローを初心者でも簡単に作成・公開できる点、運用時のコストの低さ、導入の手軽さなどを評価いただき導入にいたりました。
活用方法
よく使う機能
ユースケースに応じたワークフローを作成して公開し、要約、コーディング、調べ物など様々な業務に利用しています。
ツールの良い点
- 導入が簡単
- 低コストで始められる
- API連携可能なサービスが豊富
- お手軽にRAGが利用できる
- ワークフローで様々なユースケースに対応できる
- 開発が活発
ツールの課題点
- システムのコンポーネントが多い(Docker Composeからの移行が不便そう)
株式会社リーディングマーク / 山田哲也
チームリーダー / テックリード / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
よく見られているレビュー
株式会社リーディングマーク / 山田哲也
チームリーダー / テックリード / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
レビューしているツール
目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法