k6 browserで認証フローのE2Eパフォーマンステストを実現する
株式会社テックオーシャン / 岩瀬元
メンバー / SRE / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
| ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
|---|---|---|
| 10名以下 | 2025年8月 | B to B B to C |
| ツールの利用規模 | 10名以下 |
|---|---|
| ツールの利用開始時期 | 2025年8月 |
| 事業形態 | B to B B to C |
アーキテクチャ
アーキテクチャの意図・工夫
k6 browserはDocker上でChromiumを起動し、実際のブラウザ操作を通じてTECH OFFERと認証基盤間のフローを再現します。各ステップの応答時間はメトリクスとして収集され、HTMLレポートとして出力されます。 また、認証フローでは確認コードがメールで送信されるため、Google APIと連携し、メールを自動取得しコード確認を自動で行っています。
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
テックオーシャンでは「TECH OFFER」というダイレクトリクルーティングサービスを運営しています。新サービス「TECH PORTAL」のリリースに伴い統合認証基盤を導入し、TECH OFFERの認証方式を変更しました。
従来はTECH OFFER内で認証を完結していましたが、新方式では以下のフローに変更となりました。
- ユーザがTECH OFFERにアクセス
- 認証基盤にリダイレクト
- 認証基盤でユーザ認証
- 認証後、トークンと共にTECH OFFERへリダイレクト
- トークンベースでTECH OFFERの利用を許可
この変更により、複数ドメインをまたぐリダイレクトを含む一連のUXをブラウザベースで自動テストする必要が生じました。従来のAPI負荷テストではリダイレクトやブラウザ上のトークン処理を再現できず、ユーザが実際に体験するパフォーマンスを測定する手段がありませんでした。また、負荷テストに関してはk6を利用していたため、ツールを統一し管理負荷を下げたいという狙いがありました。
目指した状態
認証基盤へのリダイレクトからTECH OFFERへの復帰までの一連のフローを、ユーザが実際に体験するパフォーマンス(ページ表示速度、リダイレクト時間、トークン処理時間)として定量的に測定できる状態を目指していました。
導入の成果
課題の解決状況
k6にツールを統一しつつ、認証フローを含むUX全体のパフォーマンス測定が可能になりました。具体的には、TECH OFFERから認証基盤へのリダイレクト、認証処理、TECH OFFERへのコールバック、トークン検証後のページ表示まで、一連の流れを実際のブラウザ上で再現し、各ステップの応答時間を計測できます。
導入成果
導入により、30VUs以上の仮想ユーザによるシナリオ実行を通じたパフォーマンス測定をしました。カスタムメトリクスにより任意のステップに対して応答時間を個別に計測できるため、認証フローのどの処理がボトルネックになっているかを正確に特定できます。計測結果はavg、p95、maxなどの統計値として自動取得されます。HTMLレポートで可視化され、チーム全体で結果を共有できるようになりました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
もともと、パフォーマンス観点でのテストが求められていた状態でした。また、k6を導入済みだったため、特に個別の説明は行っていません。
活用方法
よく使う機能
k6 browser によるブラウザ自動化のE2Eテスト機能
ツールの良い点
- Dockerなどで簡単に利用でき、E2Eパフォーマンステストを実現できます
- カスタムメトリクス機能やデフォルトのメトリクス機能など、メトリクス収集に関する機能が使いやすいです
ツールの課題点
- Playwright APIとの互換性のない点が多いため、学習コストがかかります
ツールを検討されている方へ
注意点に関してnoteにまとめてあります。導入を検討される方の参考になれば幸いです。
- スナップショットを撮る場合、Dockerイメージに日本語フォントを追加する必要があります
- 測定したいメトリクスを事前設計して、カスタムメトリクスとして組み込む必要があります
- 仮想ユーザ数を増やす場合、処理負荷がかかるので、十分なマシンスペックを用意する必要があります
- k6 browserはPlaywrightに似たAPIですが、すべての機能が使えるわけではありません
株式会社テックオーシャン / 岩瀬元
メンバー / SRE / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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- 導入の背景・解決したかった問題
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