Terraform Providerを自作して、Devinのナレッジを整理してみた話
レビュー投稿日の情報になります
株式会社タイミー / hiroshi.tokudomi
メンバー / インフラエンジニア / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名
最終更新日投稿日
ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
---|---|---|
51名〜100名 | 2020年4月 | B to C |
ツールの利用規模 | 51名〜100名 |
---|---|
ツールの利用開始時期 | 2020年4月 |
事業形態 | B to C |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
2025年2月にAIエージェント「Devin」を導入し、機能開発やレビュー支援などに幅広く活用してきました。しかし、ナレッジの登録件数が急増したことで以下の課題が浮上しました。
- 誰が・なぜナレッジを変更したかが追えない
- ナレッジの重複や矛盾が発生し、Devinの回答精度が低下
- ナレッジの品質維持と運用体制に限界を感じるようになった
どのような状態を目指していたか
- ナレッジの履歴を明示的に管理したい(誰が・なぜ変更したか)
- PRレビューを通じてナレッジの質を担保したい
- 再利用可能な形式で、他AIエージェントにも適用可能な状態に整備したい
選定理由
Terraform Providerを自作すれば、DevinのナレッジもIaCで管理できること
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 変更履歴や意図が明確になり、属人性が解消された
- PRベースでのレビュー運用によりナレッジの品質が向上
- 再利用・移植がしやすくなり、ナレッジ資産の価値が高まった
どのような成果が得られたか
- Terraform Providerを用いてDevinのナレッジをIaC管理できる仕組みを構築
- Devチームの開発文化に「ナレッジのコード管理」が自然と組み込まれた
導入時の苦労・悩み
- Devin向けのTerraform Providerが世の中に存在しておらず、自作する必要があった
- Terraformによる管理方式に慣れていないメンバーへの説明・習得支援
- ナレッジの構造整理(リポジトリごとにナレッジファイルを分割)
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
「ナレッジにもコード管理とレビュー文化が必要」という課題感を共有し、Terraform導入による以下のメリットを提示しました:
- Git上で履歴を管理でき、変更の意図も可視化される
- PRレビューにより品質を担保できる
- terraform plan によって事前に差分を確認できる
- フォーマットが統一されることで、他のAIエージェントへの展開も容易になる
活用方法
よく使う機能
- terraform plan
- terraform apply
ツールの良い点
- Providerを自作できるため、APIさえあればあらゆる対象をTerraform管理できる
- 弊社では AWS、GitHub、Datadog、GCP なども Terraform で管理しており、Devinのナレッジ管理もTerraformに統合することで、他のリソース管理との一貫性を保てる
ツールの課題点
- 学習コストが高く、初心者にはハードルがある
株式会社タイミー / hiroshi.tokudomi
メンバー / インフラエンジニア / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名
よく見られているレビュー
株式会社タイミー / hiroshi.tokudomi
メンバー / インフラエンジニア / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名