New Relicの導入効果をレビューでご紹介(Hiroki-Otsuka-ディップ株式会社)

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ディップ株式会社 / Hiroki-Otsuka

メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名

最終更新日2024/06/20投稿日2023/11/10

利用プラン	ツールの利用規模	ツールの利用開始時期
Proプラン	101名〜300名	2022年9月

導入の背景・解決したかった問題

導入背景

導入以前はシステム全体の監視ができておらず、専任のエンジニアが問題の特定を手作業で行っていたため、コスト・心理的負担に課題がありました。また、New Relicの導入前はDatadogを導入していましたが、コスト面やエンジニアの習熟度に課題がありました。

そこで、使用していたDatadogに加え、AWS Cloudwatchとの比較検討を始めました。

比較検討したサービス

Datadog
AWS Cloudwatch

選定理由

弊社の環境や利用方法において、New Relicを導入することで、今まで抱えていた人的コストとツール費用の両方を解決できること
オブザーバビリティ（可観測性）の向上が期待できるため、人的コストの削減に加え、エンジニアの働きやすさや幸福につながること

導入時の苦労・悩み

ツールを変更するということで、使い方の違いなどについての苦労が多かったです。例えば、ログの調査の仕方は条件のクエリの書き方が違っていたり、UIが違っていたり、と大きく苦労しました。

従来のツールで用意していた調査用のドキュメントのNew Relicバージョンを用意したり、各開発チームにNew Relicアンバサダーを設け調査時のサポートなどをして頂きました。

導入に向けた社内への説明

上長・チームへの説明

以下に記載した費用面の改善について具体的に数値化することで、経営陣の理解も早かったように感じます。また、経営陣がシステムの理解があり、話が早かった側面もあります。

費用対効果の算出

業務効率化やコミュニケーションコストの削減により3人月/月相当の工数削減が可能と説明しました。

監視、ログ集計、エラー調査の作業効率化
パフォーマンス分析（指標の観測、APMでの調査）による効率化
ダッシュボードを関係者で共有することでのコミュニケーションコスト削減

活用方法

よく使う機能

ダッシュボード：毎日チーム内でダッシュボードを確認し、主要な画面に異常が出ていないかを確認
Log：不具合やバグの調査で使用
Errors Inbox：日々のエラーを確認

アーキテクチャ

アーキテクチャの意図・工夫

これといった工夫はないのですが、エージェントのdaemonを別コンテナで管理したり、インフラエージェント用のコンテナを用意したり、コンテナのメリットを活かした構成にしています。

ツールの良い点

サービスの状態を把握するための機能が多く、様々な角度からサービスの状態を確認できる点
サポートやドキュメントが充実している点
今まではログをベースに調査などをしており、ある程度のサービスに対しての理解などが必要でしたが、New Relicだとより直感的に不具合のある箇所を見つけられるようになった点
様々なツールに分散していたデータを1つのプラットフォームで見れるようになった点（関連性などが把握しやすくなった）

ツールの課題点

ログのUIや操作性：他サービスに比べてログの操作性が悪いと感じる部分があります。

ツールを検討されている方へ

どのサービスやツールにも言えることですが、まずは費用面よりも先に、サービスやツールを導入することが目的になりがちなので、そのサービスやツールを導入したことによって得られる効果や何の目的で導入するかをしっかりと定義した方が良いと思います。加えて、利用する規模や組織文化にマッチするかも併せて検討できると良いと思います。

ディップ株式会社 / Hiroki-Otsuka

メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名

2018年に新卒でweb広告の代理店にエンジニアとして入社。広告配信システムの保守運用や、社内ツールの開発を担当。その後、2020年9月にディップに入社。入社後は、総合求人サイトの「はたらこねっと」のアーキテクチャリプレイスのプロジェクトを担当し、現在は「はたらこねっと」の開発に従事。