弁護士ドットコム株式会社でのTableau活用事例
弁護士ドットコム株式会社 / 冨田恭平
テックリード / EM
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Tableau | 101名〜300名 | 2024年7月 | B to B B to C |
利用プラン | Tableau |
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ツールの利用規模 | 101名〜300名 |
ツールの利用開始時期 | 2024年7月 |
事業形態 | B to B B to C |
アーキテクチャ
アーキテクチャの意図・工夫
弊社では Tableau Desktop で作成したワークブック(ダッシュボード)を Tableau Cloud にパブリッシュして社内で共有しています。
工夫したポイントとしては、ダッシュボードの開発用プロジェクト(図左上の “プロジェクト: dev”) と本番用プロジェクト (右上の “プロジェクト: prod”) を分離することで、本番運用中のダッシュボードでも利用者に影響を与えることなく機能の追加・改修等が行える仕組みを実現しています。
開発用プロジェクトで開発が完了してリリースする段階になると、接続先を本番環境のデータマートに変更した上でダッシュボードを本番用プロジェクトにパブリッシュする必要があります。この部分は Tableau Server Client (TSC) という公式のライブラリを活用して自動化することで、運用負荷を低減しています。
これらの取り組みの詳細については、弊社の Creator’s blog の記事「Tableau の運用の改善のために独自開発した Tableau Tools の紹介」をご参照ください。
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
他のBIツールを運用していましたが、モニタリング用のダッシュボードは作れていたが、探索的データ分析を行いアクションに繋げるためのダッシュボードを作るには表現力が足りないという課題がありました。
どのような状態を目指していたか
指標のモニタリングだけでなく、指標が良かった・悪かった原因を探索的に深掘りできるダッシュボードを用意し事業部に提供することを目指していました。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
「アクション」と呼ばれるインタラクティブにフィルタやハイライトを設定する機能などを活用することで、注目している指標がよかった・悪かった原因を日付やユーザー属性などでどんどん深掘りしていき原因が特定できるようなダッシュボードを多く開発することができました。
どのような成果が得られたか
社内の多くの事業部でダッシュボードを活用して、アクションまで繋げられるようになりました。例えば今後利用が増えていきそうな顧客を検知してアプローチしたり、逆に離脱傾向が見られる顧客に対してはその要因を把握してフォローを実施するなどの施策が実施できています。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
これまでのアドホックなデータ分析やBIツールの運用での課題点を整理し、Tableau も含めたデータ基盤の全体像を描いて、自社のデータ分析やデータ基盤が進む方向性を示しました。
活用方法
よく使う機能
基本的な可視化の機能は一通りフル活用しています。また、アクションやドリルダウンなど、インタラクティブにデータを深掘りしていける機能も多く使っています。
社内での共有には Tableau Cloud を使用しています。ダッシュボードごとに閲覧できるユーザーを管理できるので、秘匿性の高いデータを社内の限られた人にのみ見せるといった、データガバナンスの向上にも役立っています。
ツールの良い点
- 多くの種類のグラフを作成できる圧倒的な表現力
- インタラクティブなダッシュボードも開発できる点
ツールの課題点
- ダッシュボードの開発者だけではなく利用者も Tableau 特有の操作方法に慣れる必要がある点
- ダッシュボード自体をコードベースで管理することが難しい点
ツールを検討されている方へ
可視化できるグラフの表現力や探索的にデータ分析をしていく力は数多くあるBIツールの中でも飛び抜けていると思います。
ダッシュボードがコード管理しづらいといった課題点もあるものの、可視化に表現力やインタラクティブ性を求めている方は一考の価値ありかと思います。
弁護士ドットコム株式会社 / 冨田恭平
テックリード / EM
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目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法