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年間 1000万人以上が使うあのサービスの言語・技術スタック まとめ
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年間 1000万人以上が使うあのサービスの言語・技術スタック まとめ

企業の規模や業種によって採用される技術スタックは様々異なります。それは事業やプロダクトの特徴、過去に採用してきた技術などの要因に大きく影響されています。

以前、「言語・技術スタックまとめ 15選」ではスタートアップからメガベンチャーまで幅広い企業の技術スタックとその設計思想を取り上げさせていただきましたが、この記事はその続編です。

大手企業の技術スタックはその規模や、事業・プロダクトの変遷によって、独自の特徴が見られます。各社どのような経緯で現在の技術構成に至ったかという背景を知ることで、技術選定における考え方のヒントを見つけられると思いますので、ぜひ参考にしてください。

※掲載している技術スタックは各社からご提供頂いたものを掲載しております


イオンスマートテクノロジー株式会社

言語
フレームワーク
フロントエンド:TypeScript(Next.js)
バックエンド:Java(Spring Boot), C#(.NET), Go(Echo), PHP(Laravel)
モバイル:TypeScript(Ionic Framework, Angular), Objective-C, Swift, Java, Kotlin
インフラAzure
コンテナ管理Azure Kubernetes Service, Azure Container Apps, Azure App Service
DBMySQL, SQL Server, TiDB
監視・モニタリングNew Relic, Azure Monitor, PagerDuty
環境構築Terraform, Bicep, Ansible
CI/CDAzure Pipelines, GitHub Actions
その他Azure DevOps, GitHub EMU, Jira, Confluence, Slack, Teams, Microsoft Office365


技術選定者のコメント

事業・プロダクトの規模

イオンスマートテクノロジーでは「イオングループの全てのビジネスをテクノロジーの力で進化させる」をミッションとし、イオンのデジタルシフト戦略を担う会社の位置付けで2020年1月に設立された会社です。
提供しているiAEONはイオングループが提供する決済機能やポイントプログラム、グループ内の多数の事業会社がもつ顧客IDを1つにまとめたアプリです。
iAEONは提供開始から約3年で、iAEONは600万人以上の会員を抱え、独自のコード決済サービス「イオンペイ」は836万人(23年5月時点)が利用しています。​

技術選定で意識していること

多くの顧客に利用され、人々の生活に大きな影響を及ぼすシステムも存在するため、安定性/安全性/将来性/保守性は高いレベルで意識しつつ、その中で許される範囲で、話題性がありエンジニアの学習意欲に向き合える技術を積極的に採用し、チャレンジを通じて内部/外部に対してチャレンジを共有出来ることを意識しています。

執筆:イオン株式会社CTO 兼 イオンスマートテクノロジー株式会社CTO 山﨑賢(@yamaken_66)
イオンスマートテクノロジーのテックブログはこちら


東急線アプリ (東急株式会社)

言語
フレームワーク
フロントエンド: Javascript, Strapi, Flutter
バックエンド:Go, Echo
モバイル:Swift, SwiftUI, kotlin, Jetpack Compose
インフラGoogle Cloud, Cloud Run
DBCloud SQL (PostgreSQL), Memorystore (Redis), Firestore, BigQuery
監視・モニタリングCloud Monitoring, Cloud Trace, OpenTelemetry, PagerDuty
環境構築Terraform
CI/CDGitHub Actions, Bitrise
その他GitHub Copilot, Figma, DeployGate


技術選定者のコメント

事業・プロダクトの規模

東急線アプリは、東急電鉄・東急バスの時刻表や運行情報など、東急線をより便利にご利用いただくためのサービスです。
東急線沿線を利用する方の中でも、特に通勤・通学で日常的に利用する方にご利用いただいています。

技術選定で意識していること

東急のDX特別組織「URBANHACKS」のバックエンド開発に共通してGo言語を採用しています。 クラウドについてはGoogle Cloud/AWSが選定されており、事業や用途に応じて使い分けています。Google Cloudを選定した理由はFirebaseとの統合が進んでおり、アプリ開発との親和性を考慮したためです。

交通障害で運行が乱れた時でも即時に情報を伝えられることが重要です。その実現のためスパイクアクセスも考慮してサービスを選定しています。

東急株式会社のテックブログはこちら


myTOKYOGAS (東京ガス株式会社)

言語
フレームワーク
フロントエンド:React, TypeScript, Next.js, Apollo Client, Tailwind CSS
バックエンド(BFF):TypeScript, NestJS, GraphQL, Go
モバイル:React Native, Flutter
インフラAWS, Azure, Kubernetes
DBPostgreSQL, MongoDB, Redis
監視・モニタリングDatadog, PagerDuty, CloudWatch
環境構築Terraform, Helm
CI/CDGitHub Actions, ArgoCD


技術選定者のコメント

事業・プロダクトの規模

東京ガスのガス・電気・サービスをお使いいただいている、約1300万件のお客さまが無料で登録できるWeb会員サービス「myTOKYOGAS」を提供しています。myTOKYOGASは、お客さまのガス・電気使用量や料金、たまったポイントなどを確認できる登録無料のサービスです。他にも暮らしに役立つサービスやクーポンなどを利用することもできます。

技術選定で意識していること

myTOKYOGASは、東京ガスがお客さまとのデジタル接点を持つことができる重要なプロダクトです。東京ガスがお客さまに選ばれ続けるためにもCX(顧客体験)向上を重視しております。CX向上を実現するため、アジャイルに開発を行うことが出来るメンバーを集め、内製開発チームを発足しましたが、このチームは現在、メンバーが急増するフェーズに入っています。そのため、キャッチアップがしやすく、シェアを意識すること、自ら手を動かすエンジニアたちが好むような技術であることを基準に技術選定を行っています。

東京ガス株式会社のテックブログはこちら


日経電子版 (株式会社 日本経済新聞社)

言語
フレームワーク
フロントエンド:JavaScript, TypeScript, CSS, HTML, Next.js, Fastify, GraphQL, React, Remix, Streamlit, Vue.js, Cypress, Jest, Ladle, Sass, Storybook, SWC, Twig, Vite, Webpack
バックエンド:Go, Java, Kotlin, PHP, Python, Rust, Django, Echo, FastAPI, Flask, Gin, Spring Framework, Strapi, Symfony, Node.js
Android:Kotlin, Coroutines, Jetpack(ex. Compose, Room, Navigation, WorkManager), Firebase, Retrofit, Glide, Coil, ViewBinding, RxJava, Dagger Hilt, JUnit, MockK, Robolectric, Espresso, fastlane, Danger
iOS:Swift Concurrency, Combine, RealmSwift, RxSwift, SwiftUI, UIKit, fastlane, Firebase, Swift Package Manager, TestPlan, XCTest, XcodeGen
DataPlatform:Go, Java, JavaScript, Rust
インフラAmazon Web Services, Google Cloud Platform, On-premises, SPM MultiModule (MVVM+UseCase)
DBAmazon Aurora(MySQL), Amazon DynamoDB, Amazon ElastiCache, Amazon RDS(MySQL/Oracle), Amazon S3, Athena, Apache Cassandra, ChromaDB, Google Bigtable, Google Cloud Storage, Oracle Database, RealmSwift, SingleStore
監視・モニタリングCloudWatch, Crashlytics, Datadog, Fluentd, fluent bit, Grafana, Kibana, PagerDuty, Prometheus, Sentry, SpeedCurve, StatusCake, Zabbix
環境構築Ansible, AWS CloudFormation, Docker, Terraform
CI/CD
テスト
CI/CD:ArgoCD, AWS CodeDeploy, AWS CodePipeline, Bitrise, CircleCI, GitHub Actions
テスト自動化ツール:Autify, Datadog Synthetics, Jest, JUnit, PHPUnit, Playwright, Postman, pytest, Vitest
その他Fastly, Amazon CloudFront


技術選定者のコメント

事業・プロダクトの規模

日本経済新聞社の代表的なデジタルサービスである日経電子版は、経済分野のニュースを中心に、Webサイト、スマホアプリで配信しています。紙の新聞に載っていない記事やパーソナライズ機能などを提供しています。有料会員90万、月間アクセス2億のサブスクリプションモデルのプロダクトです。契約者のLife Time Valueを最大化するための様々な施策や開発が行われています。

技術選定で意識していること

日本経済新聞社では開発チームに技術選定の裁量があり、チームの中で議論と検討を重ねながらボトムアップで技術選定をしています。社内にはデファクトになっているSaaS、データ基盤など事業横断のプラットフォーム、横展開されているベストプラクティスなどが存在します。各事業、各チームで最適な技術選定をしながらも、過度な個別最適に陥らないように情報共有を行いバランスの良い技術選定を行う文化があります。

日本経済新聞社のテックブログはこちら


ローソンアプリ (株式会社ローソンデジタルイノベーション)

言語
フレームワーク
iOS:Swift, UIKit, RxSwift, GRDB, Combine, Swift Concurrency, Quick, Nimble
Android:Kotlin, Dagger Hilt, Room, Navigation, LiveData, MockK
バックエンド:Go, Java
インフラAWS
DBAmazon RDS(MySQL), Amazon ElastiCache(Redis)
監視
モニタリング
モバイルアプリ:Firebase
バックエンド:AppDynamics, Amazon CloudWatch
環境構築Docker, CocoaPods, Carthage
CI/CDGitLab CI
その他Jira, Confluence, GitLab, Slack, Teams, Figma


技術選定者のコメント

事業・プロダクトの規模

株式会社ローソンデジタルイノベーション(LDI)は、コンビニエンスストア「ローソン」の価値を最大化させるために生まれた戦略ITサービス会社です。 テクノロジーやITの力を駆使して、より豊かな生活を実現することを目標に、あらゆる取り組みを行なっています。 LDIが開発を担う主力プロダクトの一つであるローソンアプリは累計2000万DLを超える大規模サービスです。 『お客さまレコメンドNo.1』を目指して日々改善を続けているほか、直近では「アプリ予約販売商品の拡充」や「アプリのリテールメディア活用」を実施しています。

技術選定で意識していること

大規模サービスの開発となるため、新しい技術や流行りの技術をとりあえず採用するといったことはありません。 その技術で解決できる課題や効果、エコシステム、将来性なども含め多角的に判断して導入を進めていきます。 また、新しい技術の導入にあたっては、ガイドラインの整備や既存メンバーに対する教育・フォローなども実施することで 関わるメンバー全員が扱えるよう配慮して進めています。

株式会社ローソンデジタルイノベーションのテックブログはこちら

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