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セーフィーのインフラアーキテクチャ

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セーフィーのインフラアーキテクチャ

最終更新日 投稿日
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アーキテクチャの工夫ポイント

本サービスのアーキテクチャは、急速な成長と大規模な需要に対応するために慎重に設計されました。約26万台以上のカメラが接続される規模のサービスにおいて、システムの安定性と拡張性が最重要課題でした。そこで採用されたのが、水平分割(シャーディング)という手法です。

この手法では、約13,000台のカメラごとに独立したインフラ構成(「ゾーン」と呼ばれる)を構築しています。各ゾーンには専用のネットワーク、データベース、 Redis キャッシュ、そしてサーバ群が含まれます。この方式により、サービスの成長に合わせて柔軟にゾーンを追加できる拡張性と、各ゾーン内での負荷分散による高い安定性を実現しています。

さらに、この構成はサービスの段階的な拡大を可能にし、需要に応じて効率的にリソースを追加できる利点があります。結果として、ユーザーに高品質なサービスを途切れることなく提供し続けることが可能となりました。

現在の課題と今後の改善予定

現在のアーキテクチャは高い拡張性を持つ一方で、ゾーンの数が増加するにつれて新たな課題が浮上しています。主な問題は、多数のゾーンのメンテナンスと管理の複雑さです。各ゾーンが独立した構成を持つため、システム更新やトラブルシューティングに要する時間と労力が増大し、運用効率の低下を招いています。

この課題に対処するため、今後は NewSQL データベース技術の導入を検討しています。具体的には、 TiDB や Aurora Limitless Database などの採用を予定しています。これらの技術は、大規模なデータ処理と高い拡張性を両立しつつ、より統合的な管理を可能にします。

この移行により、現在の水平分割構造を維持しながら、ゾーン間のデータ統合や管理の簡素化が期待できます。結果として、システム全体の運用効率が向上し、さらなるサービスの成長と品質向上につながると考えています。同時に、この新技術の導入はシステムの柔軟性を高め、将来の技術革新やサービス拡張にも迅速に対応できる基盤となることを期待しています。

【サービス公式サイト】
https://safie.jp/

アーキテクチャを構成するツール

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会社情報

セーフィー株式会社

セーフィー株式会社

セーフィー株式会社はクラウド録画サービスの「Safie(セーフィー)」を開発・運営している会社です。一人の一人の意思決定にお役立て頂ける「映像プラットフォーム」の実現を目指しています。