BtoBセールスの働き方を変革するプロダクト「SalesNow」のデータアーキテクチャ
アーキテクチャの工夫ポイント
SalesNowは「誰もが活躍できる仕組みをつくる。」をミッションに掲げ、セールスチームの武器となるデータベース「SalesNow」を開発している企業です。本記事ではこの「SalesNow」のデータ基盤について解説します。
SalesNowでは、スケラーラブルかつ、半構造化・非構造化データの加工をシンプルに行えることからDatabricksを中心に据えたデータ基盤となっています。
背景としては、SalesNowでは"企業に関する様々な情報"を扱っていることから、サービスの成長に伴いデータ量・種類が増えることが予測されたので、スケーラブルなデータ基盤をつくることが一番の目的でした。
また、扱うデータの中には、法的・技術的に認められる範囲でWebクローリングし取得したデータ、つまりHTMLなど半構造化・非構造化データが含まれています。このような半構造化・非構造化データを加工し、価値のある構造化データとして扱うためには、Databricks社が提唱している "メダリオンアーキテクチャ"がマッチしていました。
"メダリオンアーキテクチャ"を最もシンプルに実現できるのがDatabricksだったため、Databricksをメインに据えたデータ基盤となっています。
現在の課題と今後の改善予定
Databricksの真価を引き出すために、以下のような改善を実施していきます。
- コンピュートコスト削減、開発効率向上のための、各コンピュートのサーバレス化
- コンピュートコスト削減を目的とした、Liquid Clustering導入
- データ関連の意思決定をより加速させるための、Unity Catalog(データカタログ)の整備/拡充
- ガバナンス強化を目的とした、Unity Catalog(アクセスコントロール)の適正化
加えて、蓄積しているデータ自体の価値を高めるために、AI/MLも不可欠と考えているので、それら機能も活用していく予定です。
◆執筆:星野 玲央奈 @reonah6
【サービス公式サイト】
https://top.salesnow.jp/
アーキテクチャを構成するツール
会社情報
株式会社SalesNow
セールスチームの武器となるデータベース「SalesNow」を運営。国内最大級の企業データベースで、セールスにデータを与え「雑務からの解放」と「成果の向上」を実現します。