API開発プロセスの効率化:Apidogによる課題解決と導入効果
レビュー投稿日の情報になります
株式会社i-plug / 力石雄太
チームリーダー / EM / 従業員規模: 301名〜500名 / エンジニア組織: 11名〜50名
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
---|---|---|---|
Basicプラン | 11名〜50名 | 2024年6月 | B to B B to C |
利用プラン | Basicプラン |
---|---|
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2024年6月 |
事業形態 | B to B B to C |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- API仕様書
- ドキュメント共有ツールを使って独自フォーマットで記載していたため、詳細な情報の記載が不十分で、担当者間で認識を合わせるのに時間がかかっていました
- API実装・テスト
- API仕様書と実装で差異が多く発生していました
cURLを利用した手動テストを実施していたため、パラメータ名やデータ型などの確認粒度が担当者によってばらつきがあったのと、データ量が増えると確認に時間がかかり、結果として漏れにつながっていました
- API仕様書と実装で差異が多く発生していました
- APIモック
- API先行で開発していく計画だっため、当初APIモックを導入していませんでした
しかし計画通りに進まず、API開発待ちや簡易的なモックを急遽実装することになり余計な工数が発生しました - フロントエンドの動作確認に実装済みのAPIを使用していたため、確認に必要なAPIレスポンスのバリエーションを用意するのに時間がかかっていました
- API先行で開発していく計画だっため、当初APIモックを導入していませんでした
比較検討したサービス
OpenAPI(Swagger) + モックツール
比較した軸
- 導入前の課題を解消できるか
- 導入する際のコスト(学習コストや構築にかかるコスト)
選定理由
導入前の課題を解消できるのはもちろん、API仕様書、APIのテスト、モック機能が同一プラットフォーム内で完結しており、学習コストや構築にかかるコストも低いと判断した点になります。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
導入前の全ての課題を解決することができました。
どのような成果が得られたか
- API仕様書
- ApidogのUI上で詳細な情報(データの閾値など)を入力できるようになり、仕様書の品質が向上し、必要な情報を一元的に確認できるようになりました
結果として、担当者間の認識合わせにかかる時間も減ったと思います
- ApidogのUI上で詳細な情報(データの閾値など)を入力できるようになり、仕様書の品質が向上し、必要な情報を一元的に確認できるようになりました
- APIの実装・テスト
- Apidogには作成したAPI仕様書を基にAPIをテストする機能があり、この機能を使うことで仕様書と実装の差異を確認できるようになり、差異を減らすことができています
開発途中で仕様変更が発生した場合に、実装だけ修正してAPI仕様書の修正が漏れるようなケースも防ぐことができていると思います
- Apidogには作成したAPI仕様書を基にAPIをテストする機能があり、この機能を使うことで仕様書と実装の差異を確認できるようになり、差異を減らすことができています
- APIモック
- API仕様書を基にAPIモックを簡単かつ短時間で作成できるようになりました
- ApidogのUI上で返却値を指定できるため、フロントエンドエンジニアが必要なレスポンスのバリエーションを設定できるようになり、フロントエンドの開発とテストがより円滑に進むようになりました
導入時の苦労・悩み
- ツール自体が使いやすくヘルプもあったため、記載している機能については実際に操作しながら学習することで、スムーズに導入できました
- コード生成機能など、まだ活用できていない機能もあるため、今後はApidogのさらなる活用を模索していく予定です
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- 4名までであればFreeプランを使えるため、まずは1チームでお試し導入を実施しました
- 導入後、本記事に記載したメリットを感じることができたため、グループ内に共有しました
- その結果、他チームからも導入希望の声が上がり、開発グループ全体の統一ツールとして導入することになりました
活用方法
よく使う機能
- API仕様書
- APIテスト
- APIモック
- APIの共有・エクスポート
(OpenAPI、HTML形式などでエクスポート可能で、非Apidogユーザーとも仕様書の共有も可能)
開発グループ全体での活用に向けて、記載粒度の統一や活用を目指して簡易的なガイドラインを作成中です。
ツールの良い点
API開発に必要な機能が同一プラットフォーム内で完結している点が最大の利点です。
複数ツールの使用では情報の一貫性維持が難しく、作業効率も低下する可能性がありますが、Apidogではそのような懸念がありません。
ツールの課題点
現時点では特にありません。
ツールを検討されている方へ
Freeプランでもほとんどの機能が利用可能なため、まずはFreeプランでの試用をお勧めします。
直感的なGUIを採用しているため、基本機能は容易に試すことができます。
株式会社i-plug / 力石雄太
チームリーダー / EM / 従業員規模: 301名〜500名 / エンジニア組織: 11名〜50名
株式会社i-plug / 力石雄太
チームリーダー / EM / 従業員規模: 301名〜500名 / エンジニア組織: 11名〜50名