Auth0導入事例:複数サービス間連携を見据えた全社認証基盤の構築
株式会社ACES / kenmitamura
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Enterprise | IDaaS | 10名以下 | 2025年2月 | B to B |
利用プラン | Enterprise |
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利用機能 | IDaaS |
ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2025年2月 |
事業形態 | B to B |
アーキテクチャ
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アーキテクチャの意図・工夫
全社認証基盤(Auth0)と各サービス(ACES Meetなど)との間の連携はOIDC(OpenID Connect)で実施しています。
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
弊社がAuth0を導入した背景には、次のような課題がありました。
- サービス毎に認証機能を個別開発しており、コストと開発期間が増大している
- SSO(シングルサインオン)による自社IdP連携など顧客の重要なニーズへの対応工数が取れない
- 認証方式が統一されておらず、サービス横断でのセキュリティ担保やデータ権限の厳密な管理が困難になっている
どのような状態を目指していたか
外部ツールを適切に利用した全社認証基盤を導入することで、上記課題を解決することを目指していました。
- 新規サービスを立ち上げる際に、既存の全社認証基盤を利用することで開発コストを削減する
- SSOなどのエンタープライズ企業が認証に求めるニーズをすぐに満たせるようにする
- 認証基盤をサービス横断で統一することで、同一ユーザーの情報連携をスムーズにし、セキュリティ水準を担保できるようにする
比較検討したサービス
- Auth0
- Amazon Cognito
- Keycloak
比較した軸
- OIDCに準拠していること
- 機能が十分であること
- 価格
選定理由
必要な機能を有し、価格が許容できる範囲内のためAuth0を選択しました。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
実際に全社認証基盤としてAuth0を導入し、弊社サービス ACES Meet に組み込みました。
認証基盤を移行できた他、SSO機能もリリースすることができ、当初の課題を解決することができました。
どのような成果が得られたか
特に反響が大きかったのはSSO機能です。リリース直後から使用したいというお客様の声がいくつも上がっており、順調に稼働しています。
導入時の苦労・悩み
時間を掛けて技術的な調査を行いました。導入当初は全体感が見えにくく、一般的なプラクティスを理解した上でどう自社に適用させるべきか?を要素ごとに1つずつ確かめていきました。
技術的な解決策については別途テックブログに記載したので気になる方はぜひ見てみてください。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
今後の戦略上、認証基盤が重要であることは既に会社として認識していました。
また、費用面についてもROIによる評価が徹底されているため、自社で開発した場合のコストと比較して問題ないという判断がすぐに行われました。
活用方法
よく使う機能
IDaaS機能
- ユーザーの認証情報を保有し、ID TokenやAccess Token、Refresh Tokenを返す機能を利用しています
ツールの良い点
- 動作が安定しており、信頼感がある
- 公式ドキュメントやチュートリアルなどの情報が充実している
- Terraformの公式プロバイダーを提供しており、構成をTerraformでコード管理できる
ツールの課題点
- 一部機能(User Account Linkingなど)は機能が充実しておらず、自前実装する必要がある
ツールを検討されている方へ
Auth0はカスタマイズ性が高く、広範なユースケースをサポートしていると思います。また、既存システムからの移行方法も幅広く提供しており、スムーズにデータとシステムを移行できました。
今後の展望
今後は、複数サービス間連携や新規サービス立ち上げの際にさらに活用していくことを見込んでいます。
株式会社ACES / kenmitamura
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法