Clineの採用と活用事例
株式会社Berry / Takashi Asanuma
EM / フルスタックエンジニア
ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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10名以下 | 2025年1月 | B to B |
ツールの利用規模 | 10名以下 |
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ツールの利用開始時期 | 2025年1月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
元々、Claudeなどを利用してコードを生成することに取り組んでいたが、単一のファイルベースのみなら効率的にコードを得られるが、複数ファイルの生成やプロジェクト(プロダクト)内の状態を踏まえた開発となると非効率なことやできないことが多くありました。
どのような状態を目指していたか
部分的なコード生成だけではなく、プロジェクト固有の実装状態に合わせて、他コンポーネントや関数と連携したコンポーネント全体やユニットテストも含めた開発にインパクトを出すことを目指していました。
選定理由
二人で検証した結果、コンポーネント〜関数・ユニットテストの実装まで、プロジェクト固有の状況を踏まえて実装を進められたこと。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
開発時の伴走ツールとして定着、Clineなしでの開発には戻れないと思える状況です。 v0でデザインしたコードを既存プロジェクトに合わせた調整の速さ、既存コードを参考にした機能追加とユニットテストも合わせた実装サポートなど、活用範囲は開発における実装すべてにわたります。
どのような成果が得られたか
- UIデザインブラッシュアップ、実装の省力化
- テストコード更新の省力化
- Options APIからComposition APIへの一括更新(負債化しかけたPiniaのコードを複数プロジェクト間で統一) 他、既存実装を参考にした機能追加時の省力化など様々です。
導入時の苦労・悩み
.clinerulesを整備する前は実装にかなりのムラが出てしまうこと。また、書き直しなどのプロンプトを繰り返すことで、より意図しない実装を繰り返すことが起きるなど、コンテキストウィンドウに関する試行の繰り返しを必要としました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
費用について、一人当たりどのくらいなるかを試算するため、二人で数日間の利用を試しました。 そこから一人当たりどのくらいになるかを想定して、開発チーム全体へ利用展開する段取りを踏んでいます。試した結果は、自分たちの場合では一人当たり5〜10ドル/日ぐらいです。
活用方法
- UIデザイン、既存UIとの整合性調整
- 関数とユニットテストの実装
- コンポーネントとユニットテストの実装
- 多言語辞書の実装、整理
- コミットメッセージ、プルリクエストの作成
よく使う機能
コード生成(Auto Approve: Read,Edit)※コマンドの自動実行は無効にしています
ツールの良い点
- VSCodeの拡張機能であること
ツールの課題点
- .clinerulesの書き方、検証
今後の展望
Supabase公式のMCPサーバーを利用してデータフローも含めた実装への展開を考えています。
株式会社Berry / Takashi Asanuma
EM / フルスタックエンジニア