Ruby/RailsのWeb開発にCursorを導入しました
株式会社Leaner Technologies / corocn
メンバー / フルスタックエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Business | AIによるコーディング支援 | 11名〜50名 | 2025年3月 | B to B |
利用プラン | Business |
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利用機能 | AIによるコーディング支援 |
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年3月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- 社内にRubyMine(JetBrains系のエディタ)を利用している開発者が一定数いる
- JetBrains系のAIコーディング支援のリリースが劣後しており、新しいLLMの恩恵を受けにくい状態
どのような状態を目指していたか
- エディタの機能不足や不慣れを差し引いても生産性が上がることを検証したい
比較検討したサービス
- RubyMine(エディタ自体の使い勝手)
- GitHub Copilot(コーディング支援の体験)
- Devin(AIエージェント視点での比較)
比較した軸
- 日々のプロダクト開発が楽になること
- 中央集権的にデータプライバシーの確保ができること
選定理由
- X等でもユーザーが多く観測されており、知見を取り入れやすい
- モデルの差し替えに柔軟性があり、新しいモデルが出た時に即座に試せる
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- エディタを完全移行せず RubyMine と Cursor 併用でも十分便利に利用できることが分かった
どのような成果が得られたか
- 定性的だが2倍以上の開発効率化を実感できた
導入時の苦労・悩み
- VSCodeでRubyを書いていたメンバーはすんなりと移行できたが、JetBrains系IDEと開発体験が異なることが一番の悩みだった
- 開発効率が上がりすぎて人間側がボトルネックになっている
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- データプライバシーの担保(学習のオプトアウト)ができるかどうかは事前に調査を行って確認した。
- 全社的にAI活用して生産性を上げていく合意形成ができていたので、予算的な懸念はなかった。
活用方法
すべてのプロダクトが React と Rails で構成されており、フロント・バックエンドで分業しない開発スタイルを採用しているため、フロントエンドの開発にも活用している。
よく使う機能
- Tab によるコード補完とジャンプ
- Agent 機能によるAIコーディング
ツールの良い点
- 最新のモデルへの対応が速い
- VSCodeの拡張が使える
ツールの課題点
- ベースとなる VSCode の拡張機能全般の使い勝手がJetBrains系の機能よりも弱い
RubyMineに搭載されているコードジャンプに比べて Ruby LSP のジャンプできる箇所が少ないので、RubyMineの感覚でジャンプしようとすると動作せず、ストレスを感じることが多い。また、全文検索・Git操作やデバッガなどの機能が全般的に弱く、こちらも地味なストレスになっている。
対策として、AIにコードを書かせるときには Cursor、人間がデバッグするときには RubyMine と使い分けをしている。
- Microsoft製の拡張が使えなくなるリスクがある
フォーク版 VS Code のマーケットプレイスの利用規約について議論があり、Microsoftが締め出しを行った瞬間に拡張が使えなくなり、言語によっては使い勝手が大幅に低下する可能性もある。
ツールを検討されている方へ
エディタを完全に移行するのではなく、まずは RubyMine との併用で徐々に慣れることをおすすめします。基本的なショートカットは統一すると良いでしょう。
今後の展望
導入後に GitHub Copilot Agent Mode や JetBrains AI(Junie)など他エディタのAI対応も進んだので、半年後に別のエディタに乗り換えている可能性は大いにあります。
株式会社Leaner Technologies / corocn
メンバー / フルスタックエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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