Datadogによるモバイルアプリの保守体制構築

株式会社助太刀 / 田村信幸
メンバー / モバイルエンジニア
利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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パフォーマンス監視機能 | 10名以下 | 2024年8月 | B to B B to C |
利用機能 | パフォーマンス監視機能 |
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ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2024年8月 |
事業形態 | B to B B to C |
アーキテクチャ
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導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
クラッシュの発生自体はFirebase Crashlyticsで検知できていたものの、その原因を特定するためのユーザーの行動や通信ログの把握が難しい状況でした。このため、エンジニアやQAチームが問題の特定に多くの工数を割く必要があり、さらに再現方法が不明な場合には修正に時間がかかるという課題がありました。
どのような状態を目指していたか
- エンジニアやQAチームが、よりユーザー価値の高いプロダクト開発に専念できる高い開発生産性の実現
- 異常を早期に検知・対処し、ユーザーへのネガティブな影響を最小限に抑える体制の構築
- データを基にした改善を進めるための基盤と意識の形成
比較検討したサービス
- Firebase Crashlytics
比較した軸
Firebase Crashlyticsはクラッシュの検知には優れていますが、その原因となるユーザー操作やAPI通信の詳細を把握することは難しいです。そこで、これらの情報を包括的に補強するために、Datadogを併用しています。
選定理由
- バックエンド、フロントエンド、モバイルアプリといった各サービス間で、シームレスな情報連携と問題対処が可能であること
- Firebase Crashlytics、Google Analytics、その他独自のロギング機構で散在していた情報を、オールインワンで一元管理できるため、保守と認知コストの削減が実現できること
- 従量課金制のため、チームやプロダクトが未成熟な段階でも、早期に運用を開始できる点
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
問題の特定が格段に容易になったことで、エンジニアやQAチームが不具合対応にかける工数を削減し、不具合の数自体も大幅に減少させることができました。さらに、リリース直後に発生しうる問題を検知できるようになり、ユーザーへのネガティブな影響を最小限に抑えることで、安心感を持って開発を進められるようになりました。
どのような成果が得られたか
- 潜在的な問題を発見し、長期間原因不明だった不具合の解消
- 属人的だった不具合対応の分散・効率化
- チームが安心して開発を進められる環境の形成
- データを活用した改善サイクルが習慣化
導入時の苦労・悩み
一般的にバックエンドやフロントエンドで使用されており、モバイルアプリで導入している事例が比較的少ない
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- バックエンド、フロントエンド、モバイルアプリ間でのシームレスな情報連携により、問題の調査や保守が格段に容易になること
- エンジニアやQAチームが問題対応に費やす工数が削減され、開発生産性の向上につながること
- 上記に伴い、よりユーザー価値の高いプロダクト開発に専念できるようになること
活用方法
- 監視ツールとして、日々の状態や異常を把握するために活用
- リファクタリングやパフォーマンスチューニングの指標として利用
よく使う機能
- Real User Monitoring
アプリの利用状況をリアルタイムでグラフィカルに確認できるため、通常時の監視に加え、リリース直後や強制アップデート後といったシビアなタイミングでも異常を早期に検知し、対処することが可能。 - Session Replay
問題特定の一助となると共に、誤タップなどUI/UXの改善箇所の発見に繋がった。
ツールの良い点
- オールインワンで一元的な保守運用が可能
- バックエンド、フロントエンド、モバイルアプリ間で情報を相互に連携し、問題に対処可能
- SlackやFirebaseなど、さまざまな外部サービスと連携が可能
- セッションリプレイ機能により、ユーザーがどのような操作をしているのかを動画で確認可能
ツールの課題点
- 機能把握や操作に一定の学習コストが伴う
- 従量課金制であるため、運用コストを意識して使用する必要あり
ツールを検討されている方へ
複雑な手順を踏まずにモバイルアプリへ導入でき、オールインワンでパフォーマンスの監視やユーザー行動の把握が可能なため、チームやプロダクトが未成熟な段階からでも早期に運用を開始できます。また、バックエンド、フロントエンド、モバイルアプリの各サービスで導入できるため、共通のプラットフォームで情報を管理し、横断的な問題対処が容易です。さらに、ダッシュボードは独自にカスタマイズして作成できるため、社内で共通の指標を策定し、日々数値を把握しながら運用することが可能です。
今後の展望
- 堅牢な保守体制を整え、より俊敏にリリースしていける開発体制の構築
- ネガティブなユーザー影響を抑え、よりユーザーに価値を提供できるプロダクト作り

株式会社助太刀 / 田村信幸
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目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法