Devin は本当に“エンジニアの代わり”になれるのか?Hacobu の実践レビュー
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株式会社Hacobu / i-dach
メンバー / データエンジニア
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Team | 11名〜50名 | 2025年5月 | B to B |
利用プラン | Team |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年5月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
事業の成長に対し、以下のような要因で開発速度が不足する可能性があることを懸念していた。
- 外部要因: 採用市場が激化しているため、人員確保がスムーズにいかない
- 内部要因: 事業の成長に合わせてコードの複雑性が高くなり、属人化や運用保守工数の増加等によって、結果的に開発スピードが鈍化する
どのような状態を目指していたか
- コードを AI が把握して、出した指示に対して「いい感じ」にコード実装を一貫して行う状態
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決され、どのような成果が得られたか
- 課題①:人員確保がスムーズにいかない
- 結果: 期待している水準とはならなかった
- 理由: Devin 一人でタスクを完走できないため
- 継続課題: Devin の特性を活かした開発フロー
- 課題②: 成長に伴い増加する運用保守工数の増加
- 結果: 一次対応や実装計画作成等で一定の成果があった
- 理由: 完全自立を諦めることで、0 -> 1 にかかる時間を短縮することができた。ログや具体的な事象、ルールなどがあると更に精度が利用可能な程度のものとなった。
- 継続課題: Devin 利用者による差異をなく扱えるように、プロセス構築が必要(再現性を出す)
導入時の苦労・悩み
- Devin とのコミュニケーション
- 指示を守らないことも多々あり、特に「しないでほしいこと」の指示を正しく理解することに難があった印象
- やりとりが長期化すると、先祖返りを起こすことも多々あり、更にコミュニケーションコストがかさんだ
- 人間にお願いする粒度のタスクだと、Devin 一人で完走できない
- 既存の開発フローに乗せて、一人の自立できるエンジニアのようにタスクを依頼することができない
- あくまでも「ジュニアエンジニア」として出来る範疇を具体的で適切な指示と共に渡す必要がある。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
Hacobu では、AI活用を推進していくことに本気であるため、特に不要でした。
詳細: なぜ「Devin」「Cursor」「ChatGPT」「Claude Code」をテクノロジー部門全員に配布したのか?
活用方法
- Pull Request 自動レビューと改善提案
- 要件定義や設計書からのコード雛形生成
- 既存コードからの実装計画・リファクタリング案提示
- ドキュメント生成と変更点要約
よく使う機能
- AIコーディング
- Ask Devin
- Devin Search
ツールの良い点
- 導入直後に、利用可能(Devin Search)
- Slack / GitHub など既存ツールとの連携がスムーズ
- 複数のリポジトリを同時に参照し、調査・計画・実装が可能
- 多数のコードを参照しても、出力が安定している
- 非エンジニアでも利用可能
ツールの課題点
- セットアップには時間がかかる
- 特殊なフレームワークや独自DSLへの対応はまだ不十分
- 大規模コードベースでは解析に時間がかかることがある
- 生成コードの品質は高いが、複雑な業務ロジックでは追加修正が必要
- 日本語での仕様説明やコメント生成は精度が安定しない場合がある
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