Dify導入で5倍の開発速度を実現!生成AI活用プロジェクトの成功事例
株式会社リンクアンドモチベーション / Harukas
メンバー / エンジニア以外 / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Teamプラン | 11名〜50名 | 2024年8月 | B to B |
利用プラン | Teamプラン |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2024年8月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
株式会社リンクアンドモチベーションでは、2024年から生成AIを活用した生産性向上プロジェクトを本格的に進めています。サードパーティツールと自社開発の専用ツールを併用していましたが、社内ニーズに応えるための開発速度と工数が課題でした。
どのような状態を目指していたか
- 社内ニーズを受け、迅速にAIツール開発ができるようになること
- 非エンジニアでもAIツール開発ができるようになること
導入の成果
Difyを導入した結果、特定の部署で年間削減時間9,000時間(コンサルタント一人あたり40時間/月の削減)を達成しました。
具体的にDifyが削減に寄与したポイントは以下の2つです。
業務削減のためのAIツールを短期間で量産
4ヶ月で約100個のAIツールが誕生しました。具体例
- 議事録要約ツール
- メール文章作成ツール
- 誤字脱字チェックツール
- アンケート分析ツール
- 企業情報の収集ツール
- アポの目的・メッセージの作成補助ツール
- 営業資料の作成ツール
AIツールを開発するハードルの低下
ノーコードで実装できる利点を活かし、非エンジニアやコンサルタントが自らプロトタイプを作成する事例が増加しました。
導入時の苦労・悩み
セキュリティ課題
社外へのアクセス制限ができないため、独自のパスワード機構で防ぎました。Dify単体での機能制限
Dify単体では出力形式に制限があり、他のローコードツール等と連携する必要がありました。
現在は、n8nで補完しています。データバックアップ問題
アプリを削除した場合の復旧手段が現状サポートされておらず、 バックアップを手動で取る必要があります。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
開発リードタイム短縮
まずは特定のチームで試験導入を行った結果、 従来は要件定義から実装まで約1.5ヶ月かかっていたプロセスが Difyの活用により1週間に短縮されました。この「従来比5倍のスピード」という実績をもとに、正式な導入が決定しました。
また、費用対効果として、エンジニア工数削減や開発速度の向上を数値化して報告しました。開発メンバーの拡大
非エンジニアでも簡単にプロトタイプが作成できる点を強調しました。提示した具体例
- YouTube要約ツール
- メール文章作成ツール
- 誤字脱字チェックツール
活用方法
よく使う機能
チャットボット
自然な対話形式で、情報収集やサマリ作成などの補助的業務を効率化する例
- 文章要約
- RAGを利用したAIツール など
ワークフロー
特定のタスクを自動化し、業務の精度と速度を向上する例
- 文章作成
- 誤字チェック
- データ分析 など
API(バックエンド)
異なるシステム間のデータを統合し、必要な情報をもとに特定のアクションを自動実行する例
- Googleカレンダー情報をもとにDifyを利用し、Slackに文章を出力するなど
ツールの良い点
- 直感的な操作性
- 開発速度向上(従来の5倍)
- 非エンジニアでも使用可能
- 汎用性の高いAIツール開発が可能
- コスト削減
- 他ツールとの連携が可能
ツールの課題点
- セキュリティ面が不十分
- 連携可能な3rd Partyの充実度が低い
- データバックアップが面倒
- アップデート時に不具合が発生
ツールを検討されている方へ
Difyは、開発コスト削減やAIツール作成ができる人員の拡大を目指すチームに最適です。 ただし、バックアップやセキュリティ面の課題には事前準備が必要です。
今後の展望
引き続きDifyを活用し、さらなる業務効率化を目指すために、以下の2点を重点的に取り組む予定です。
ツール認知負荷の解消
DifyでのAIツール量産により、ユーザーへのツールの認知負荷が懸念されるため、n8nとの連携やその他の機能強化を行います。
社内ユーザーがより使いやすいUI・UXのワークフローを構築する予定です。AIツール開発人材の育成
知見のあるメンバーがAIツールを提供するだけでなく、コンサルタント自らがDifyを活用し、自身で業務を効率化できるよう育成をさらに強化する予定です。
株式会社リンクアンドモチベーション / Harukas
メンバー / エンジニア以外 / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
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メンバー / エンジニア以外 / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
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目次
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