Postman を活用して開発を効率化
株式会社レスキューナウ / 室伏康人
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
---|---|---|---|
Basic | 10名以下 | 2022年9月 | B to B |
利用プラン | Basic |
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ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2022年9月 |
事業形態 | B to B |
アーキテクチャ
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
導入前の課題として、以下の問題がありました。
- テスト用のリクエストを作るのが手間
- 毎回手動でリクエストを作成する必要があり、時間と労力がかかっていました。
- 作成したテスト用のリクエストが管理されていない
- 一度作成したリクエストが体系的に整理されておらず、再利用や修正が困難で、プロジェクト全体の効率が低下していました。
どのような状態を目指していたか
私たちが目指していたのは、以下の状態です。
まず、API リクエストを誰でも分かりやすく簡単に作成できるようにすることです。
また、作成したリクエストを効率的に管理し、必要なときにすぐにアクセスできるようにすることも目標でした。 さらに、これらのリクエストをチームのメンバー全員でスムーズに共有し、共同で作業できる環境を整えることを重視していました。
選定理由
Postman を選択する際の決め手となったポイントは以下の通りです。
使いやすさ
- 直感的なインターフェースにより、API リクエストの作成やテストが簡単に行える点が大きな魅力でした。 初心者でもスムーズに操作でき、学習コストが低いことが重要でした。
機能の豊富さ
- API リクエストの管理、テストの自動化、コレクションの作成など、多機能な点がプロジェクトのニーズに合致していたため、効率的に開発が進められると判断しました。
チームコラボレーション
- Postman は、リクエストやコレクションをチームで簡単に共有でき、リアルタイムでの共同作業が可能です。 これにより、プロジェクトの進行が迅速かつ一貫性を持って行える点が決め手となりました。
クラウド連携
- クラウド上でのデータ保存やチームメンバーとのシームレスな同期が可能なため、場所やデバイスに依存せず、柔軟に作業が進められる点も選定のポイントでした。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- API リクエストを分かりやすく作れること
- 直感的なインターフェースを通じて、コードを書かずにリクエストを簡単に構築できるため、API テストを実施しやすくなりました。
- API リクエストを管理しやすいこと
- リクエストの履歴やコレクション機能を利用して、複数のリクエストを体系的に整理し、効率的に管理できるようになりました。
- 作ったリクエストをメンバーで共有できること
- リクエストやテストケースをチーム全体で簡単に共有できるため、情報の共有が迅速になり、プロジェクトのスピードアップと品質向上につながりました。
どのような成果が得られたか
- 開発効率の向上
- API リクエストの作成と管理が簡素化され、手動でのコーディングやテストの手間が削減されました。
- チームの連携強化
- リクエストの共有が容易になり、メンバー間での情報共有が迅速化。チーム全体での一貫性が確保され、コミュニケーションロスが減少しました。
- 品質の向上
- API テストが手軽に行えるようになったことで、バグの早期発見が可能になり、プロダクトの品質が向上しました。
- プロジェクトのスピードアップ
- 効率的なリクエスト管理とチーム共有により、プロジェクトの進行が迅速になり、リリースサイクルが短縮されました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
先行して調査やツールの検証を行なったから方からチームメンバーへ共有しました。
開発効率を上げることについて理解のある上長だったため、苦労なく導入について承諾していただきました。
活用方法
チームで API 開発を行うときのテスト目的で利用しています。 API を開発中の担当者や、担当者以外がレビューやリリース後の動作確認で利用しています。
よく使う機能
Collection
- REST APIのテストリクエストを作成し、複数のリクエストをまとめて管理できるため、テストの効率性が向上しました。
Environments
- 環境変数を利用することで、異なる環境(開発、テスト、本番など)に応じた設定を簡単に切り替えられ、テストの再利用性が向上しました。
ツールの良い点
- 導入が簡単
- すぐに使用を開始でき、簡単に操作できます。
- チームでの共有が容易
- API リクエストやテストスクリプトをチームメンバーと共有でき、効率的にコラボレーションが可能です。
- 環境変数が使用できる
- 異なる環境に対応したテストやが容易になり、設定の一元管理が可能です。
ツールの課題点
- 多機能で使いこなすのが大変
- 豊富な機能がある反面、すべての機能を使いこなすのには時間がかかることがあります。
- 自動保存がない
- 作業中に変更が自動的に保存されないため、意図せず作業を失うリスクがあり、手動での保存が必要です。
- 作業中に変更が自動的に保存されないため、意図せず作業を失うリスクがあり、手動での保存が必要です。
編集者注 : 2024年8月26日現在、BETA版において自動保存機能が追加されています。この機能は、画面右上の設定 (Setting) メニューから、「一般 (General) > 自動保存 (Autosave)」の順に進むことで有効化することができます。
今後の展望
Newman を使用した自動テストの導入を計画しています。
これにより、Postman で作成したテストスクリプトを自動化し、継続的なテストと品質の向上を目指します。
自動テストを取り入れることで、リリース前のテストプロセスを効率化し、バグの早期発見と修正を可能にします。
また、テストの一貫性を確保し、手動作業の負担を軽減することで、チームの生産性向上にもつなげていきたいと考えています。
株式会社レスキューナウ / 室伏康人
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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