Sentry活用によるエラー監視の効率化
アソビュー株式会社 / taichi0514
メンバー / フロントエンドエンジニア
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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チームプラン | エラー監視 | 11名〜50名 | 2018年11月 | B to C |
利用プラン | チームプラン |
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利用機能 | エラー監視 |
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2018年11月 |
事業形態 | B to C |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
フロントエンドで発生するエラーを適切に収集・監視できていませんでした。ユーザーのブラウザ上で起こる未知のバグや、一部の環境でのみ発生する問題について、検知や対策が困難でした。
どのような状態を目指していたか
フロントエンドで発生するエラーをリアルタイムで監視し、重要なエラーに迅速に対応できる状態を目指していました。具体的には、不要なエラー通知を削減し、エラーの発生頻度や影響度を分析して優先順位を明確にすることで、開発リソースを最適に活用したいと考えていました。
また、将来的にユーザー数やエラー発生件数が増加することを見越し、スケーラビリティのあるエラー監視・管理システムを導入して、継続的なプロダクト品質の向上とユーザー体験の改善を図ることを目指していました。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
エラー対応時間の短縮が挙げられます。エラー発生から対応までの平均時間が以前よりも短縮され、ユーザーへの影響を最小限に抑えることができました。
どのような成果が得られたか
開発効率も向上し、重要なエラーにリソースを集中できるようになったことで、開発チーム全体の生産性が向上しました。また、エラーの再発防止策を講じることで、同様の問題が繰り返されるのを防ぎました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
当時の課題として、バックエンドの監視はできてるもののフロントエンドで発生するエラーが適切に収集・監視できておらず、ユーザー体験の低下や未知のバグを見逃すリスクがあることを共有しました。特に、ユーザー数が増加するにつれてエラーも増えることが予想されるため、早期に対策を講じる必要性を強調しました。
費用対効果については、Sentryを導入することでエラー対応の効率が向上し、結果的に開発コストの削減につながると説明しました。具体的には、エラーの原因特定にかかる時間が短縮され、開発効率が向上する点を示しました。また、ユーザー満足度の向上やサービス品質の維持が長期的なビジネス価値を高めることも伝えました。
活用方法
よく使う機能
Sentryでよく使う主要な機能として、Alert機能があります。エラーの種類や頻度に応じてSlackやメールで通知を受け取るように設定しています。重大なエラーが発生した際に即座にチームに通知が届き、迅速な対応が可能になりました。
エラー情報にユーザーIDやセッション情報などのカスタムタグを付与する機能も重宝しています。これによって、特定のユーザー環境でのみ発生するエラーの追跡や分析が容易になりました。
また、フィルタリング機能の活用だけでは対処しきれないエラーについては、カスタムフィルタリングを実装することで対応しました。これにより、特定のAPIから頻発する不要なエラーや、スクレイピングが原因と思われるエラーの通知を削減しました。
弊社がカスタムフィルタリングを実装した経緯をブログにまとめていますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ツールの良い点
まず導入が非常に容易であることです。豊富なドキュメントが提供されており、短時間でセットアップを完了できます。既存の開発環境やワークフローに大きな変更を加えることなく、スムーズに組み込むことができるため、チーム全体での採用が進めやすいです。
また、リアルタイムでエラーを監視できるため、問題の早期発見と迅速な対応が可能になりました。エラーの詳細なスタックトレースやユーザーコンテキスト情報が提供されることで、原因の特定が容易になり、開発効率の向上にも寄与しています。さらに、豊富なインテグレーション機能を持ち、多くのフレームワークやプラットフォームに対応しているため、既存のツールやサービスとの連携がスムーズです。
ツールの課題点
初期設定のままでは大量のエラー通知が発生し、重要なエラーが埋もれてしまう可能性があります。そのため、フィルタリングを適切に行う必要があり、最適に計測ができるようになるまで時間がかかることがあります。
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