Waroomの導入効果をレビューでご紹介(gr1m0h - 株式会社Luup)
株式会社Luup / gr1m0h
メンバー / SRE
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
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チームプラン | 11名〜50名 | 2023年11月 |
利用プラン | チームプラン |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2023年11月 |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
ツール導入前はNotionでインシデント管理を行なっており、「インシデントマネジメントテーブル」や「ポストモーテムチェックリスト」を用意し、運用していました。 「インシデントマネジメントテーブル」は、発生したインシデント情報を記録していくテーブルです。 「ポストモーテムチェックリスト」は、ポストモーテム会議でインシデントを振り返る際に利用するチェックリストです。
これらの運用を始めると、インシデント対応時にインシデントマネジメントテーブルへの記録が漏れたり、インシデント対応自体が特定メンバーに依存しているというケースが発生していました。
また、昨年7月の改正道路交通法施行により、利用者が大きく増加したことを受けて事業拡大のフェーズになったため、オンコール体制をしっかり整備しないといけない状況になりました。オンコール対応を始めたものの、対応専用チャンネルを手動で作成する必要があったり、インシデント発生時に担当者が適切な対応を把握できていないなど、オンコール対応における課題も発生していました。
さらにポストモーテム会議では、インシデント対応時にインシデントマネジメントテーブルへの記録が漏れることで、会議前にインシデント情報が記録されておらず、インシデントの評価ではなく、記録の時間になってしまう問題もありました。
どのような状態を目指していたか
オンコール対応に限らず、日常的に開発者がインシデントに対応し、問題解決までフォローできる体制を目指しています。 Luupでは、情報やデータが全社で共有され、必要な情報を自分で取得できるオープンな文化が根付いているため、インシデント対応者以外のメンバーも気軽にインシデント情報を参照できるような環境を目指しています。
比較検討したサービス
- PagerDuty
- Datadog
- incident.io
- Rootly
- Blameless
比較した軸
コスト、機能の適合性(課題を解決できるか)、サポート、利用方法
選定理由
Waroomの料金体系は他の多くのインシデントマネジメントツールと異なり、ユーザ単位ではなく組織単位です。インシデント対応者以外のメンバーも気軽にインシデント情報を参照できるような環境にしたかったため、この料金体系は決め手の一つでした。 また、Waroomの機能が、前述の課題を解決することができる見込みがあったのも決め手です。
導入時の苦労・悩み
正式版リリース直後ということもあり、機能が不足していた点は苦労しました。また、Notionでのインシデント管理からの移行も大変で、新しい運用方法の構築に苦労しました。 Waroomを導入したタイミングで、利用ユーザーが増えたため、導入タイミングでのサポートも苦労した点としてあります。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
インシデント対応者以外のメンバーも気軽にインシデント情報を参照できるような環境にしたかったこと、利用メンバー数に応じた料金を見積もった結果、組織単位の料金体系であるWaroomが最適と判断し、導入を検討しました。 トライアルを実施したところ、リリース直後でいくつかの機能が不足しているものの、必要な機は揃っており、インシデントマネジメントの課題を解決できる見込みが立ったため、そのまま利用を継続しています。
活用方法
よく使う機能
1. ランブック
定常的に使っています。対応者に対して対応をガイドできるので、defaultのランブックを拡充したり、既知のインシデントに関しては、より詳細な専用のランブックを作成しています。
2. ポストモーテム
定常的に使っています。「下書き」というステータスがあるので、「下書き」が完了したらポストモーテム会議準備完了というステータスがわかりやすくなり、ポストモーテム会議前の準備がしっかりできるようになりました。 また、初版をAIが作成してくれるので、人間が情報を記入する際の心理的障壁が低くなるという利点があります。
ツールの良い点
- 組織単位の料金体系
- ランブックの使い勝手の良さ
- インシデントマネジメントを一気通貫でサポートできる
ツールの課題点
- 機能の少なさ
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メンバー / SRE
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レビューしているツール
目次
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法