IAM Identity Center を社内ツールの統合ID基盤として利用する
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株式会社MIXI / 生島光
メンバー / SRE
最終更新日投稿日
| ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
|---|---|---|
| 101名〜300名 | 2021年6月 | B to C |
| ツールの利用規模 | 101名〜300名 |
|---|---|
| ツールの利用開始時期 | 2021年6月 |
| 事業形態 | B to C |
アーキテクチャ
アーキテクチャの意図・工夫
- AWS IAM Identity Center により、複数のAWSアカウントへログインするためのユーザーアカウントを管理するだけでなく、SAML/OIDCに対応した各種社内ツールのアカウントも統合管理しています。
- ユーザー認証はOktaに委譲しつつ、グループ管理はAWS IAM Identity Centerで独立して行っています。これにより、アカウントの発行・失効は全社管理に統合しつつ、権限管理は現場のロールに合わせて柔軟に行うことができています。
- グループ情報はTerraformを利用してIaC管理しています。Terraformの自動適用の仕組みが整備されており、グループ情報の設定も各チームのセルフサービスで行える状態となっています。
- SAML非対応のツールについては、Amazon Cognito を仲介させることで対応しています。Pre token generation Lambda trigger を用いて AWS IAM Identity Center から渡されたグループ情報をID Tokenに埋め込むことで、OIDC対応ツールにもグループ情報を引き継いでいます。
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
サービス運営に関わる従業員数が増えるに従って、適切なアカウント管理を行うことが困難になってきていました。 新しいメンバーが参加する際は、AWS管理者が手動でIAMユーザーを発行し、初期パスワードをSlackのDMで送信するという運用になっており、管理者の負担が大きい状態でした。 また、既存のメンバーが異動・退職する際は、IAMユーザーの削除が漏れないよう細心の注意を払う必要があり、セキュリティ面で課題がありました。
また、AWS以外の各種SaaSや社内ツールにも同様の課題がありました。
比較検討したサービス
- Okta
- Google Workspace
比較した軸
- AWSアカウントをはじめ、主要な社内ツールのアカウント管理が一括して行えること
- 高額な利用料金が発生しないこと
- 事業部内で運用が完結し、現場のロールに合わせて柔軟な権限管理ができること
選定理由
- すでにAWSを利用していたため、導入が非常に簡単だったこと
- AWSの各種サービスとの親和性が高いこと
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
導入前に抱えていた課題はすべて解消されました。 AWSにログインするためのIAMユーザーはすべて廃止し、AWS IAM Identity Center に移行することができました。 ユーザーアカウントの管理は AWS IAM Identity Center の外部IDプロバイダーである Okta で一括管理されるようになり、入社時の手続きが大幅に簡略化され、退職時も確実にアカウントが失効するようになりました。
導入時の苦労・悩み
- 外部IDプロバイダーとして会社全体で導入されているOktaを設定しました。しかし、Oktaのグループは会社の組織構造に紐づいており、現場で必要な権限の単位と一致していませんでした。Oktaグループを新設するとしても、会社全体の運用ポリシーとの兼ね合いもあり、スムーズにいかない面がありました。そのため、SCIMは有効化せず、認証のみをOktaに任せて、グループ管理はAWS IAM Identity Center側で独立して行う、という構成をとることで解決しました。
- AWS IAM Identity Center と連携するサービスはSAML認証をサポートしている必要があり、OIDC認証しかサポートしていないツールでは、Amazon Cognitoを介在させる必要がありました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
アカウント管理についての課題感は事業部内ですでに認識されており、既存のAWS利用基盤との整合性が高く、関係者の合意も得やすかったため、特別な説明は不要でした。
活用方法
よく使う機能
- AWSアカウントへのログイン
- 各種社内ツールへのログイン
ツールの良い点
- 追加費用なしで利用できる
- AWSサービスとの親和性が高い
- Terraformで管理ができる
ツールの課題点
- OIDC未対応
- あくまでAWSへのログイン管理がメインの機能であり、汎用のID基盤としては物足りなさも感じる
株式会社MIXI / 生島光
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目次
- アーキテクチャ
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法


