【生産性向上の大きな一手!】GitHub Copilot導入時の悩みどころと使ってみた感想
OLTA株式会社 / SDTakeuchi
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Copilot for Business | 11名〜50名 | 2023年3月 | B to B |
利用プラン | Copilot for Business |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2023年3月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
2022年12月頃より社内のSlackチャンネル(#random や #timesなど)で、まずはChatGPTの話題が上がるようになりました。この頃から徐々にLLMを用いた技術の業務への活用の気運が高まり、年が明けたころよりエンジニアからGitHub Copilotの利用を要望する声が上がり始めました。
OLTAとしてもエンジニアのリソースがまだ潤沢とは言えない状況の中で、開発者の生産性が事業のスピードに直結してくるため、エンジニアの生産性向上に繋げる施策としてGitHub Copilotの導入を正式に検討し始めました。
導入の成果
導入から約2ヶ月後にアンケートを実施しました。アンケート結果の抜粋は以下の通りで、エンジニアのおよそ8割がタスク完了までの時間の短縮を実感していました。
質問: Github Copilotの利用で、どのようなメリットがありましたか?
- タスクの完了時間が短縮した: 11票 78.6%
- コード品質が向上した: 4票 28.6%
- 新たなスキル・知識を得た: 4票 28.6%
当時のVPoEの所感としても、TerraformやDockerfileの編集における補完機能を非常に強力に感じていたため、当初の目的である生産性の向上には少なからず繋がっていたと感じています。
導入時の苦労・悩み
既に個人で契約していた場合のプラン設定
OLTAにおけるGitHub Copilot導入にあたっての最大の悩みどころはこちらの点でした。
1つのGitHubアカウントへ紐付けられるGitHub Copilotのプランは同時期に1つだけなので、既にCopilot for Individualsに登録しているメンバーの対応をどうするかが論点になりました。
Copilot for Businessはライセンスに抵触するコードの推奨を抑止するオプションを提供していたり、Organization全体に対してのポリシー管理が可能になるため、既にCopilot for Individualsに登録しているメンバーに対してOLTAが貸与するCopilot for Businessへ切り替えてもらうのは必須事項でした。
OLTAの場合は幸い「どうしてもCopilot for Individualsを使いたい」というメンバーがいなかったので、全メンバーでCopilot for Businessへの切り替えはスムーズにできました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
当時のVPoEよりGitHub Copilot導入による開発生産性の向上と採用面におけるメリットについてCEOと会話し、その日のうちに全エンジニアへの導入が決まりました。
また、GitHub Copilotのライセンスの付与については「希望者のみ」ではなく、エンジニア全員でスタートしました。導入の目的がエンジニアチーム全体の生産性向上だったので、まずは全員に体感してもらうことを目指していたからです。
活用方法
よく使う機能
1. コード生成・補完
ある程度コードを書くと、周囲のコードから推測してコードの提案を行なってくれます。
「〜という要件を満たすコードを生成してください」というような命令を送れば、雛形となるようなコードの生成を行ってくれたり、関数名とコメントを書けば概ねその通りの実装をしてくれるので、普段触り慣れていない言語での開発を行う際の初歩的なタイポや文法のミスの抑制につながっていると感じます。
2. Github Copilot Chat
エラーメッセージをそのまま貼り付けると、エラーの原因や修正方法を提案してくれます。個人的な印象として、複数ファイルを参照しないと原因の特定に繋がらないようなエラーの解明などはまだまだ苦手なようですが、手がかりが少ない状態からのエラー調査についてはとっかかりとなるヒントをくれる場合もあると感じています。
ツールの良い点
- あるオブジェクトのGetterメソッドを一括で生成させるなどの機械的なコード生成は得意なようです。
- 作業中のファイル内の既存の関数と似た処理を持つ新たな関数を追加する際にほとんど手直しが不要なレベルでコードを生成してくれる。
ツールの課題点
- 期待したコードを生成してくれないことも多いため、最終的には人の目やテストによる挙動チェックが必要です。
ツールを検討されている方へ
導入の際、基本的には「GitHub Copilotが会社負担で使えて嬉しい!」と感じるエンジニアが大半かと思いますが、人によっては「プライベートで開発する際にGitHub Copilotに学習データを送れるようにしたい。そのためにCopilot for Individualsも使いたい。」と考えるケースもなくはないと思います。
これまでにそのような事案は発生していないので、OLTAとしては現状ケースバイケースで対応する方針としていますが、発生した場合の対応方針について導入前に一考すると良いかもしれません。
OLTA株式会社 / SDTakeuchi
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
2023年8月にOLTA株式会社に入社。法人カードのプロダクト開発にバックエンドエンジニアとして従事。
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