生成AI活用の第1歩目としてGitHub Copilotを選定した理由
株式会社Goals / imamura-ko-0314
チームリーダー / インフラエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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GitHub Copilot Business | 11名〜50名 | 2023年9月 | B to B |
利用プラン | GitHub Copilot Business |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2023年9月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
ツールを導入する前までは、会社としてエンジニア全体に配布・活用している生成AI関連のツール等はありませんでした。
しかし自社サービスの拡大に伴って、エンジニアが開発にかけたい工数が指数関数的に増加し続けてしまい、事業拡大速度とのギャップが発生していました。
どのような状態を目指していたか
そのため、エンジニア一人ひとりの開発生産性を向上させるような施策の実施が、全社的に可及的速やかに求められていた背景がありました。
比較検討したサービス
なし
比較した軸
- ツール導入の容易さ
- ツール費用の金額、試算しやすさ
選定理由
- 実際にツール導入を行い、非常に容易に利用開始できました
- GitHubの用意する公式ドキュメントに従うだけで、導入開始まで数分で完了しました
- ツールの配布対象者をGitHubアカウント所持者全員ではなく、任意で絞ることができました
- ツールの利用予定がない非エンジニアもGitHubアカウントを所持していたため、配布対象者を選択することができ、不要な費用を抑えることができました
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
導入時の周囲からの理解
元々、社内の一部エンジニアが個人でGitHub Copilotを既に利用しており、ツールの利便性を開発全体に発信していました。
そのため、会社としてエンジニア全体を対象に配布しようとした時には、上長らを含めた周囲からの理解は非常に得やすい状況ではありました。
正式導入前の試験的な導入実施
ツールを正式に導入する前に、効果測定等を目的として試験的にエンジニアへ配布を行いました。
試験的な導入期間は約3ヶ月を予定し、実際にエンジニアがツールを使ってみて「今後も引き続き使い続けたいか、開発生産性の向上に寄与したと感じるか」等のアンケートを行い、最終的な正式導入の判断材料としました。
活用方法
エンジニアが各個人で活用しています。
加えて、ツールを利用した上での工夫したポイント等があれば、それを社内共有するようなドキュメントを用意し、ナレッジが会社全体に普及するような仕組み作りを心がけています。
よく使う機能
- GitHub Copilot in Visual Studio Code / in JetBrains IDE
- エンジニアが利用するエディターと連携し、コーディングのアシストに活用しています
- GitHub Copilot Chat
- 上述のエディター上や、GitHubのWeb browser上で、チャット形式で質問を行い、エンジニアの調査工数等の削減に寄与しています
- GitHub Copilot Workspace / code reviews
- 以下のような単純作業をツールに任せるようにしています
- GitHub IssuesからのPR作成や、PRの概要を自動で作成しています
- PRの作成時にCopilotの自動レビューを有効にしています
※ ただし本記事の寄稿時点では、GitHub Copilot Workspace / code reviews共にパブリックプレビュー段階となっています。
ツールの良い点
- 導入が非常に容易
- 利用事例も多く、知見を集めやすい
ツールの課題点
- サジェストの精度
ツールを検討されている方へ
開発生産性の向上が期待できる便利なツールではあることは間違いありません。
ただし「ツールの課題点」の項にも記載させていただいた通り、乱雑な構造等の複雑なサジェスト精度は100点満点とは言い難く、エンジニアによるプラスアルファの対応は求められます。
エンジニアが実施している作業を全て代替することはなく、あくまで補佐的なツールとして活用することが重要だと思います。
今後の展望
ツール導入時との状況の違いとして、今現在は希望するエンジニアに「Cursor」アカウントを会社から配布し始めています。
そのため、希望者は「GitHub Copilot」と「Cursor」の2つを併用しています。
今後も併用を続けるのか、どちらかのツールに寄せていくのかは検討をしていきたいと考えています。
株式会社Goals / imamura-ko-0314
チームリーダー / インフラエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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目次
- 導入の背景・解決したかった問題
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