VS Code中心の開発に馴染むGitHub Copilot活用レビュー
株式会社コロプラ / 山田和毅
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 501名〜1,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名
| 利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
|---|---|---|
ビジネス・エンタープライズ | 101名〜300名 | 2023年4月 |
| 利用プラン | ビジネス・エンタープライズ |
|---|---|
| ツールの利用規模 | 101名〜300名 |
| ツールの利用開始時期 | 2023年4月 |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
利用としては大きく二段階ありました。最初は2023年4月に始まったコード補完用途での利用です。当時は現在のようなAIエージェント活用ではなく、まずはコード補完によって日々のコーディングがどれだけ改善されるかを見る段階でした。
その後、AIコーディング支援の主戦場がコード補完からエージェントへ移っていく中で、Copilotをエージェント用途でも改めて見直す機会が増えました。一時期は他ツールに比べて一歩遅れている印象もありましたが、2025年の後半にかけてはAgent Modeそのものの強化に加え、MCPの一般提供やカスタム指示の生成、AGENTS.mdへの対応など、周辺機能が段階的に拡充していきました。社内でもClaude系モデルの利用や補完モデルの切り替えが進み、2025年の11月ごろには実用レベルまで伸びてきたと感じており、VS Codeをベースにした開発環境の中で本格的に活用しやすくなったと思っています。
比較検討したサービス
以下は、エージェント用途として本格的に比較した際の候補です。コード補完用途で利用が始まった初期段階では、特に比較対象はありませんでした。
- Cursor
- Claude Code
比較した軸
エージェント用途として見直す際に重視していたのは、VS Codeを使っているメンバーに無理なく広げられるか、コストや利用状況を管理者側で追いやすいか、そして日々の開発で自然に使い続けられるかという点です。利用状況だけでなく、提案の受け入れ傾向のような指標も見ながら運用を改善しやすいかどうかも判断材料でした。単純な機能比較だけでなく、導入後に定着するかどうかも大きなポイントでした。
選定理由
エージェント活用を本格化する段階では、Agent機能が十分実用的になり、モデルを切り替えながら作業できること、管理面でも運用しやすいことが決め手になっています。特に、すでにVS Codeを使っているチームには提案しやすく、利用者にも管理者にも受け入れやすいのが良かったです。
導入の成果
現在は、エンジニアのライトな利用者からヘビーな利用者まで、それぞれの使い方に応じて満足できる状態になっていると感じています。軽く壁打ちや補完に使いたい人にも入りやすく、一方で日常的にAgent機能を使ってコード調査や実装を進めたい人にとっても、十分に使い続けられる実用性があります。
加えて、プレミアムリクエストという単位で利用量を把握しやすく、コスト感も見積もりやすいため、企業としても利用者としても安心して使いやすい点が大きいです。機能が増えても、どれくらい使っているかを意識しながら運用しやすく、広く展開しやすいツールだと感じています。
導入時の苦労・悩み
機能の進化が速いぶん、以前の印象のまま「Copilotは補完ツール」という認識で止まりやすい点はありました。Agent機能が実用的になってからの変化を追えていないと、各々の評価が古いままになりやすいです。
機能追加のスピードも速いため、導入そのものよりも社内の共有チャンネルや勉強会などでベストプラクティスをどう共有するかが運用上のポイントでした。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
エージェント用途として本格的に広げる段階では、個別プロジェクトごとに厳密なROIを出すのは難しい一方で、簡単な社内サービスであれば数千回規模のリクエストで十分に形にできる感覚がありました。人件費と比べると試しやすいコスト感なので、日常業務の生産性向上に効く投資として説明しやすかったです。加えて、管理者側から見ると利用状況やコストだけでなく、提案の受け入れ傾向も見ながら運用を調整しやすく、GitHub社による質問会やセミナーも活用しやすい点が大きな材料でした。現場側には、VS Codeをそのまま使いながら導入できることを伝えると受け入れられやすく、全社に広げるときのハードルも比較的低かったと思います。
活用方法
現在は補完機能そのものよりもAgent機能を中心に使うことが多く、VS Code上でコードの調査、実装、レビュー時の確認まで続けて進めています。
Claude CodeやCodexを併用することもありますが、VS Codeへの統合という観点ではCopilotのほうが扱いやすいと感じています。社内で提供しているMCPに接続し、必要な情報を取得して整理したうえで、そのまま資料作成につなげる使い方もしています。
よく使う機能
- Agent機能
- 既存コードの調査、実装、レビュー時の壁打ちまでまとめて任せています。自信のない実装方針を確認したり、作業の叩き台を作ってから人が仕上げたりする流れでよく使っています。
- モデルの切り替え
- 実装寄りの相談ではClaude系、非エンジニア向けの資料づくりではGPT系というように、用途に応じて切り替えて使っています。セカンドオピニオンを取りやすいのも便利です。
- MCP連携
- 社内で提供しているMCPに接続し、必要な情報を集めて整理する用途でも使っています。調査と文章化を同じ画面で進められるので、資料作成とも相性がよいです。
ツールの良い点
- 管理者は利用状況やコストを追いやすく、利用者はVS Codeに深く統合された使い勝手を得られる
- Agent機能、モデルの切り替え、MCP連携まで一つの環境で扱いやすく、開発から資料作成までカバーしやすい
ツールの課題点
- モデルの使い分けに慣れていないと、必要以上に高コストなモデルを使ってしまいやすい
- 以前の印象が残っていると、最近のAgent機能の進化が伝わりにくく、活用度に差が出やすい
ツールを検討されている方へ
VS Codeを標準の開発環境として使っているチームには、特に導入しやすいと思います。一方で、導入時には「どの作業でどのモデルを使うか」と「他ツールとどう使い分けるか」を最初に整理しておくと、コストと満足度の両方を整えやすいです。
今後の展望
今後は、社内MCPと組み合わせた情報取得や、チームごとの使い方のベストプラクティス整理をもう一段進めたいと考えています。Agentを前提にした開発フローを整えながら、より自然に日常業務へ溶け込ませていきたいです。
また、2026年6月からは課金体系も変わりますので、そちらに向けてコスト管理の方法も見直していく予定です。
株式会社コロプラ / 山田和毅
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 501名〜1,000名 / エンジニア組織: 101名〜300名
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