株式会社カンリーでの、MagicPod導入でQAにかかる工数を約50%削減した事例
株式会社カンリー / Kage_QA
メンバー / QAエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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スタンダードプラン | 10名以下 | 2022年8月 | B to B |
利用プラン | スタンダードプラン |
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ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2022年8月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
導入前の課題
MagicPod導入前は、別サービスのブラウザテスト機能を使用していましたが、目指していく状態に対してマッチしていない部分や技術的に推進しきれない点がありました。
- 料金形態が実行回数に応じての課金モデルになっていたため、求めていた日次で運用する場合にコスト制限がかなりあった
- 自動テスト特化のツールではなかったので目指したいことの達成が困難であった
- 導入した習熟度の高いメンバーが退場してしまった後、保守はできたものの拡張するナレッジが社内になかった
- 日本語未対応のサービスであったため、情報収集するにあたってもクセがかなりあった
目指していた状態
以上のような課題から
- カンリーホームページにおける各社ホームページのサービスリリースに対して、工数効率を最適化した上で安定した品質を提供できる状態
- カンリーホームページにおける各社ホームページにおいて、日次の自動テストを導入することで、サービスの不具合を即時検知できる状態にし、問題発生時にすぐに復旧できる状態
上記のような状態を目指してMagicPodの導入を進めました。
比較検討したサービス
- Selenium
- cypress
- Autify
比較した軸
- 料金体系がテスト要件とマッチしていること
- 実装、メンテナンスに開発知識が不要なこと
- 学習コストが低いこと
- メンテナンスコストが低いこと
選定理由
以下の点が決め手となりMagicPodを導入しました。
- ノーコードで作成可能
- テスト実行回数に制限が無い
- テスト実行回数に制限がないことと、ノーコードで実装できることで、テストパターンをトライアンドエラーしながら作成でき、カジュアルに自動化に取り組める
導入の成果
MagicPodを導入した結果、目指していた状態に対して以下のような成果を得ることができました。
- QAにかかる工数を約50%カットすることができ、かつ手動より大量のデータパターンでの確認ができるようになり、不具合の取りこぼしも減りました。
- 日次テストを実行するようになったことで、日次で画面キャプチャの履歴が残るようになり、不具合検知時の発生タイミングの調査で有効に活用できるようになりました。
導入時の苦労・悩み
導入時に今まで手動で実施していたリグレッションテストを同じケースとして、適用させようとしていましたが、自動テストに落とし込む際にそのまま適用することができず、自動テストで同等の品質担保するにあたって設計方針の見直しとテストの再設計にかなりのコストがかかりました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
導入に向けて以下の点を説明しました。
- 現状使用しているツールの問題点
- 導入を検討しているツールのメリット
- 導入することによって得られる費用対効果
活用方法
- リリースされたカンリーホームページにおける各社ホームページの日次テスト
- リリース前のカンリーホームページにおける各社ホームページの自動テスト
- カンリーホームページのバージョンアップ時にGitHub Actionsと連動してカンリーホームページにおける各社ホームページのテスト環境内で自動テスト
よく使う機能
- 共有ステップ
- 一括実行
ツールの良い点
- 実行回数無制限である点
- 試行錯誤するので回数無制限は非常に嬉しいです
- サポート体制
- Slackの個別チャンネルや失敗したテストケースから直接お問合せを投げられることです
ツールの課題点
- クラウドブラウザのレスポンスが遅い時がある点
- アップデートで導入当初より改善されています
- テストが失敗してしまった時に、作成したテストケース自体に問題があったのか判別しにくい点
- 他のツールでも同様なことが言えるかと思います
ツールを検討されている方へ
MagicPodは低コストで自動E2Eテストに取り組めるプロダクトだと思います!
導入するにあたっては、「自動化すること」をゴールとするのではなく、「自動化して何を実現したいのか」を決めてからの方が良いかと思います。
自動テストを短いスパンで繰り返し実行したい、複雑な条件分岐をテストケースに組み込みたい場合におすすめです。
株式会社カンリー / Kage_QA
メンバー / QAエンジニア / 従業員規模: 51名〜100名 / エンジニア組織: 11名〜50名
前職は第三者検証企業にて受託QAをメインに、広告代理店系のWebサイト検証やネイティブアプリの検証、多端末検証、IoTプロダクトの検証や家電の組み込み検証まで幅広く5年ほど従事。 2022年10月にカンリーに入社し、エンジニア部カンリーホームページチーム(https://jp.can-ly.com/search/ )に所属。 スクラムチームに帯同するQAエンジニアとして、テスト設計/実施、チーム内の品質意識向上支援に取り組む。直近ではカンリーホームページ、カンリーカスタムシリーズといったマルチプロダクトに対応するQAエンジニアとして活動中。
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前職は第三者検証企業にて受託QAをメイン...