Postman導入でQAチームのAPIテスト効率化:手動テスト時間を大幅短縮
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株式会社Hacobu / おおくに
メンバー / QAエンジニア
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Free | 2023年 | B to B |
利用プラン | Free |
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ツールの利用開始時期 | 2023年 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
目指していた状態
機能拡充に伴いユーザーへ提供するAPIができたためそのテストを実施するためのツールを探していました。手動テストのコストを削減するために自動でテストを実施できる状態を目指していました。
導入前の状況と課題
導入前はユーザーへ提供するAPIがなく、APIテストの必要性がなかったため、テスト実施のナレッジが蓄積されていませんでした。
比較検討したサービス
- Playwright
比較した軸
- 参照できるドキュメントが豊富なデファクトスタンダードなツールであること
- コードを書く負担が少なく、QAチームが利用できるテストツールであること
選定理由
QAチームでも運用できるツールであったことです。
PostmanはGUI上で利用できるツールであるため、コードが書けないQAメンバーでも利用できるということが決め手でした。
導入の成果
- QAチームがAPIテストを実施できるようになった
- Postmanの導入により、手動だと30分ほどかかっていたテストを数秒で実施できるようになった
導入時の苦労・悩み
データを登録するテストを書く際、データベースに入っているデータによって正否が変わるため、データベースの前処理を設計する必要がありました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- Postmanの知見があるエンジニアとQAに勉強会を開いていただき、テストスクリプトの書き方などを教えてもらった
- NotionにPostmanの利用方法をまとめ、社内で共有した
- Postmanのオンラインワークショップなどに参加した
だいたい3〜4時間ほど勉強することで、知見がないQAメンバーでもPostmanを利用できるようになりました。
活用方法
- 一部機能のリグレッションテストの実施
- 特定条件のテストデータの準備
よく使う機能
- REST APIのテストの記述、JavaScriptを使ったテストの実行
- Postbotを用いたテストスクリプトの生成
- チームワークスペースを利用した共同作業、コレクション管理
ツールの良い点
テストスクリプトの作成が容易であること
- AIアシスタントのPostbotがテストスクリプトを生成してくれるため、効率的にテストを作成することができます。
チームワークスペースを利用した複数人での共同作業が可能であること
- プルリクエストの作成からレビューまでPostman内で行えるため、複数人で同時に作業する際に有用です。
ツールの課題点
- シーケンスを意識するテストを実行する場合、内容が複雑になりPostmanのコードを見るだけで動作を把握することが難しくなる
- 複数のAPIを連携させて実行するテストの場合、最初に実行するAPIのレスポンスの情報が不足していると次のシーケンスに向かうテストを実行できないことがあり、追加でレスポンス情報を追加してもらう必要が何度かありました。
ツールを検討されている方へ
Postmanでテストを自動化できるかはAPIの設計に依存します。レスポンスに必要な情報が入っているか早い段階でエンジニアと話し合っておくと、スムーズに導入を進められると思います。
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