株式会社現場サポートのAutify導入事例
株式会社現場サポート / 藤崎裕也
EM / EM / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Standard+オプション2つほど | Autify Nocode Web | 10名以下 | 2024年7月 | B to B |
利用プラン | Standard+オプション2つほど |
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利用機能 | Autify Nocode Web |
ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2024年7月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
テストについては9割以上が手動で実施。 テスト実施者は実装者とは別のエンジニアが担当。 リグレッションテストについては、プロダクト開発チーム全員で手動で実施。 各エンジニアにテスト対象機能が割り当てられ、各機能内で確認すべき粗めの機能が一覧がGithubに登録されており、各エンジニアはその一覧に従い自分の考えうるテストを手動で実施する運用でした。 次のような課題がありました。
- テストのレベル感が人によってばらつきがある。
- リグレッションテストのタイミングがリリースギリギリで1回だけである。
- QAエンジニアの採用に苦戦している
どのような状態を目指していたか
- リグレッションテストのレベル感をそろえたい
- リグレッションテストをいつでも好きな時に何度でも実行したい
- 手動によるリグレッションテストコストを削減したい
- テストのメンテナンスコストを抑えたい
- コードを書けない人でもテストの作成・メンテナンスを可能にしたい
比較検討したサービス
- Playwright
- mabl
- MagicPod
- T-DASH
比較した軸
重要度:大
- 柔軟にテスト作成できる
- 学習コストが低い
- 容易にテスト作成、修正ができる
- サポートが充実している
重要度:中
- メールが絡むテストが容易に可能
- テスト結果をChatworkに通知できる
- 定期実行できる
- 実行時間
- 4ブラウザでテスト実行できる(chrome,Edge,Firefox,safari)
- 価格
選定理由
全てのツールをトライアルで試させてもらい特に次の点が好評価のポイントになりました。
直感的にテストが作成できる
コードが書けない人でもこれならばテストを作成することができると感じたところです。レコーディング中心でテストしたい操作しながら、操作結果を確認したい点を設定することでテスト作成ができ直感的でわかりやすいです。
テストの保守が簡単
テストが失敗しても原因調査や修正がとても簡単です。 動画やスクリーンショットを見ながら原因を特定できます。簡単な画面変更によるテスト失敗はAIによる修正案提示を受け入れるか否かを選択するだけでテスト修正が完了します。 更に、どのツールも少なからず、どうやればやりたいことをより良い形で実現できるか考える場面がありましたが、そんなときに助けてくださるサポートが一番充実していたことが決め手でした。
導入時の苦労・悩み
シナリオをゼロから作成
自動テストの作成がはじめてでしたのでシナリオをゼロから作成しました。 ユーザーストーリーマッピングから重要なシナリオを整理していきました。
Autifyのシナリオステップ数
1つのシナリオのステップ数が200を超えるとサポート対象外になることがあります。 サポート対象外になるのもですが、自分自身もシナリオを把握しづらくなり保守性が下がると感じます。1シナリオに詰め込み過ぎるのはオススメしません。適度にシナリオの分割が必要になります。 最初はこのシナリオを分割に苦労しました。
Autify運用ルールの作成
Autifyのサポートからのススメもあり、シナリオやテストプランなど作成するにあたり命名規則やラベルの設定などルールを決めたほうが良いと感じました。特に複数メンバーで運用するケースだと、あっという間にシナリオやテストプラン等は増えていきます。適切に検索できないと運用で苦労することになりますので、Autifyでテスト作成作業を進めながらルールを作成していきました。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
上長に説明したこと
前段で記載した内容については常時共有しておりましたので、それ以外に説明したことはトライアルの結果ぐらいです。こちらについては一通りまとめて「決め手になったポイント」を強調して説明しました。
チームに説明したこと
テストに関する課題感を共有し、自動テストを今後導入していくことを説明しました。 ユーザーストーリーマッピングから最優先シナリオを作成する段階でチームメンバーにも参加してもらい 自動テストでカバーする範囲を意識してもらいました。 勉強会の開催や、Autifyさん協力のもとハンズオンセミナーを開催しメンバー全員に参加してもらうなど取り組みを行い、自動テストについて理解を深めてもらう活動を行いました。
活用方法
週次
自動テストを安定させるために定期実行を行っています。
ステージング環境反映後
自動テストを実行しています。 最優先シナリオの動作が問題ないことを確認できています。 ステージング環境が本番環境と比較し挙動が違う点など見つけることができ環境整備に役立っています。
リリース直後
リリース作業直後に自動テストを実行し、最優先シナリオの動作が問題ないことを確認できています。
よく使う機能
- シナリオ(ここでテストを作成します)
- テストプラン(複数シナリオを実行したい場合のプランを作成できる。直列実行や並列実行も選べる)
- テスト結果(定期実行の結果を確認、スポットで実行したテストの結果を確認。動画やスクショで結果を確認できる。失敗したステップもすぐわかり、修正が必要な場合もここから進めます。)
- JSステップ(レコーディングで実現できないことをJSでコード書くことで実現できる。スニペットが準備されており、ゼロからコードを書く必要がなく便利)
ツールの良い点
- 直感的に使える
- テストの修正が容易
- サポートが充実している
ツールの課題点
- 価格: ステップ上限が決まっているので監視調整が必要
- タイムゾーン: うちだけかもしれませんが、JSTタイムゾーンでの実行がまだ安定してない印象。UTCなら問題なし。
- テスト結果ログ: 契約プランによってさかのぼれる期間が変わる。Standardプランは1か月。
ツールを検討されている方へ
直感的に使えて学習コスト、保守コストがかなり抑えられると思います。 シナリオがあれば非エンジニアでもテストを作成することができると思います。 トライアル中もサポートへの問合せは制限なしにできますのでトライアルで色々試して体験するのが一番手っ取り早いと思います。 契約後はオンボーディングを丁寧にしていただけますので相談相手がいるという点でとても安心です。
価格がUSドル基準なので、円で支払される場合は為替の影響を受けますのでご注意ください。
今後の展望
Autifyによるテストもかなり安定してきたので、Autifyによるテスト運用を開発チームに移管していきたいと思います。 E2Eテスト以外の自動テストも活用して重要な機能を自動テストでカバーできる状態を目指す。 顧客体験も開発者体験も両方の向上を目指していきます。
株式会社現場サポート / 藤崎裕也
EM / EM / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
電力系制御盤設計→医療系システム開発→現職 イネイブリングチームとしてQAエンジニアをやりながら、開発組織ではEMもやってます。一人目QAとしてQA組織立ち上げ中です。
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電力系制御盤設計→医療系システム開発→現...