Cursorを導入したら開発効率が向上、知見の共有によるコミュニケーションも活発に
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株式会社Hacobu / けんにぃ
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
最終更新日投稿日
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Business | AIを使ったコーディング | 11名〜50名 | 2025年2月 | B to B |
利用プラン | Business |
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利用機能 | AIを使ったコーディング |
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年2月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- コーディングする際に、コードスニペットをコピーしたり、CSSライブラリーなどを乗り換える際に手間を感じていた。
どのような状態を目指していたか
- 多くのメンバーに使ってもらい、開発者体験を向上させる。
- Cursor を使ってコーディングにおける手間がどの程度削減できるのかを効果測定する。
比較検討したサービス
- GitHub Copilot
- Windsurf
比較した軸
- コード補完の正確さや賢さ。
- 複数ファイルの情報をインデックス化して補完してくれるか。
選定理由
- 開発者の意図通りのことを実現してくれ、他のツールよりも精度が高いと感じた。
- チャット機能が統合されており、Cursor内ですべての作業が完結できる。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 定量的な改善効果は測定できていないが、開発者体験は向上した。
- CSSの実装など、ほぼCursor任せにできる実装もあり、効率が良くなった。
どのような成果が得られたか
- 開発に関するドキュメントをNotionで整備していたが、リポジトリで管理したほうがプロンプト精度が向上するため、自然とGitHubでドキュメントを管理するようになった。
- ライブラリのバージョンアップに伴う仕様変更などを行う際は、まずCursorで試してみてどの程度うまくリファクタできるのかを検討することで、メンバーとのコミュニケーションの取り方にも良い変化が起こった。
導入時の苦労・悩み
- 当初はおすすめの設定がわからなかったため、チームで使いながら徐々に理解していった。
- チームのコーディング規約に合わせるためのRules設定を整備する必要があった。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- 無料プランを使用していたメンバーから導入を提案され、使用感を試すために導入したいと上長に相談をした。
- 使用感について効果測定を行い、勉強会などでテック全体にフィードバックをすることで合意を取り導入に至った。
活用方法
よく使う機能
- Tabキー
- 開発者の意図をきちんと読み取ってくれたようなコードを生成してくれる。
- チャット
- 好きなAIモデルを選択できるため、高精度なモデルを使って対話ができる。
- コードの参照
@
を使ってディレクトリやファイル内のシンボルを参照し、コンテキストを追加できる。
ツールの良い点
- ちょっとしたリファクタにおける細かな修正をきちんとこなしてくれる。
- 例:Reactコンポーネントのファイル名を変更すると、コンポーネント名も一緒に変更してくれる。
- Rulesの作成により、新入社員のオンボーディングコストが低減している。
- ユニットテストの作成時におけるボイラープレートやテストケースを自動で生成してくれる。
ツールの課題点
- VS Code のフォークであるため、使用感が若干異なる。
- セキュリティに問題のある VS Code の拡張機能が Cursor ではしばらく使えていたりしたなどのセキュリティ面の懸念。
- 同系ツールの動向の変化により、新たなデファクトスタンダードが誕生する可能性がある一方で、Cursorありきの開発体制になるといったベンダロックインへの懸念。
ツールを検討されている方へ
無料プランと比べると有料プランの使い勝手がかなり良いため、無料プランで使用感を試すと機能制限によりCursorの真価を感じ取れないかも知れません。そのため、まずは一部のメンバー向けでも良いので有料プランを使って効果測定をしたほうが正確な判断ができると思います。
今後の展望
- MCPサーバーを使ってGitHubやFigmaとの連携を強化する。
- AIと人間が協調できる、より良いドキュメンテーションを模索する。
- テック全員に使ってもらえるように啓蒙活動を行う。
株式会社Hacobu / けんにぃ
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
株式会社ナビタイムジャパンでバックエンドエンジニア、プロジェクトマネージャーに従事。その後、株式会社Hacobuでエンジニアリングマネージャーを経て現在は組織開発や技術広報に取り組んでいる。
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