株式会社スタディストでのCursor導入事例
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株式会社スタディスト / Masato Sugiyama
フルスタックエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Business | 11名〜50名 | 2025年1月 | B to B |
利用プラン | Business |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年1月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- 生成系AIツールをコーディング支援だけでなく、開発フロー全体で活用したい。
- セキュリティポリシー上、外部LLMにコードが学習用データとして利用されるリスクを最小化したい。
どのような状態を目指していたか
- AIを用いたコードの補完・生成・編集をワンストップで行い、開発スピードをさらに高める。
- スタディストが掲げる「リーンオペレーション(ムダがなく均整の取れた"筋肉質な"業務オペレーション)の実現」に向け、開発者もAIの力を活用してよりリーンな働き方を目指したい。
比較検討したサービス
- GitHub Copilot Business
- Cursor Pro + 生成AI API キー(OpenAI など)を各開発者に配布して利用する方式
選定理由
- Cursorが提供する主要機能をすべて利用できる。
- プライバシーモード(Privacy Mode)を組織レベルで強制し、ソースコードが外部学習に利用されるリスクを最小化できる。
- ユーザー管理や請求管理を一元化でき、運用負荷を軽減できる。
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
「開発速度を向上したい」という課題に対して、大きな効果がありました。 開発には「コードベースのキャッチアップ」「コードベースに沿った実装計画」「実装」など複数の要素がありますが、いずれの段階でもCursorが効果的に支援してくれています。
どのような成果が得られたか
- これまでGitHub Copilot Businessでは実現できなかったコード補完やコード生成を、Cursorで実現可能になった。
- Cursor導入によって生成AIツールへの理解が深まり、その後に導入したDevinの活用にもつながった。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
すでに生成AIを利用した他のツールを導入した実績があったため、Cursor導入への障壁は比較的低く、スムーズに導入することができました。
活用方法
- Cursor ChatのAgent Modeを活用し、コードの生成や編集を行う。
- ターミナルでの⌘K機能を使って、コマンドを生成・実行する。
- 実装の初期段階はAsk Modeで対話しながら計画を立案し、次にAgent Modeに切り替えて実装を進める。
- 「動作確認を都度行いながら順番に実装する」という指示を与えることで、小さな単位でレビュー・修正を行いつつ効率的に開発を進めている。
よく使う機能
- Cursor Chat (Agent Mode/Ask Mode)
- コード生成や編集
- Ask Modeではコードベースに関する質問や実装計画の検討など
- ⌘K
- ターミナルでコマンドを生成して実行
- エディタ上で選択した範囲に対し、AIによるコードの編集・生成を行う
ツールの良い点
- たたき台としてコードを生成させることで、思考整理がスムーズにできる。
- 詳しくないコードや言語に関しても、気軽に質問できる。
- 手作業では面倒な作業をAIに任せられる。
ツールの課題点
- Cursor Chatでのコンテキスト指定がやや手間で、ルールファイルなどに事前にまとめておく作業を煩わしく感じる。
- Devin Wikiのようにコードベースを自動的に構造化し、必要に応じて参照できる仕組みがあるとさらに使いやすくなる。
ツールを検討されている方へ
- 機能やUIが頻繁に変わるため、最新のドキュメントを随時参照することをお勧めします。
- 様々な機能があるツールなので、すべてを使いこなそうとするのではなく、組織や個人の目的に合わせて必要な機能を選び、活用していくと良いでしょう。
今後の展望
- DevinやGitHub Copilotなど、他のAIツールとCursorを使い分ける方法をさらに模索していきたい。
- 組織全体でCursorをより効果的に活用するための取り組みも進める予定。
- それぞれのツールの強みを理解し、適材適所で活用することで開発効率のさらなる向上を目指す。
株式会社スタディスト / Masato Sugiyama
フルスタックエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
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- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法