株式会社MonotaROでのDevin活用事例
レビュー投稿日の情報になります
株式会社MonotaRO / Takumi Sato
メンバー / フロントエンドエンジニア
最終更新日投稿日
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Teamプラン | 101名〜300名 | 2025年1月 | B to B |
利用プラン | Teamプラン |
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ツールの利用規模 | 101名〜300名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年1月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
レガシーコードのモダン化をするプロジェクトが社内で進められていましたが、モダン化系のプロジェクトは開発リソースが割り当てられる優先度が低く、開発リソースが不足していました。
どのような状態を目指していたか
- DevinがAIチームメイトとして自律的にタスクをこなしてくれる
- その分自分たちのリソースに余裕ができ、価値の高い領域やタスクに時間をかけることができる
- コード把握能力を活かし、既存ソースコードのドキュメンテーションや認知負荷削減のためのリファクタリングなどを行ってくれる
比較検討したサービス
- OpenHands (旧Open Devin)
- Bolt.new
- GitHub Copilot
選定理由
- DevinにAIエージェントとしての独自性と先進性があったこと
- 自然言語で指示するだけで簡単にシステム開発ができる(プルリクエストが生成される)ことに新しいパラダイムの出現を感じ、会社として経験しておくべきだと感じた
- OpenHands (Open Devin) と比較して精度やUIUXが良い(検証した2024.12頃の話)
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 一部のタスクはDevinに任せることができ、開発リソースの足しになっている
- 難しいタスク等はまだ任せることが難しく完全に解決されたとは言えない
- レガシーコードのモダン化プロジェクトでのPoCでは、最初の1週間で十分な効果が見込めました
- セッション数 28
- プルリクエスト作成数 23本
- マージ済みプルリクエスト 16本
どのような成果が得られたか
- 現在160人以上の開発者にアカウントを発行しており、4/1〜4/15の15日間で160本ものプルリクエストがDevinによって作成されました
- 上記のうち40%以上がマージされています!
- この時にかかった費用はおおよそ20万円程度です
弊社での活用方法や成果について、より詳しくは以下を参照ください。
導入時の苦労・悩み
- PoCとしてスモールスタートのつもりがコストを使いすぎてしまったこと(月500ドルの予定が、1週間で400ドル使ってしまいました(笑))
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- まずは1つのプロジェクトを対象とした小規模なPoCとしてスタートさせました
- 徐々に展開をしていきながら、実績となるデータ収集とアンケートを通して定量的、定性的な評価をし、本導入による効果を可視化しました
活用方法
チームや個人で、開発、調査、レビュー、ドキュメンテーションなど、さまざまな場面で活用しています
- 具体例)
- 受注管理システムリプレースプロジェクトにおいて、少人数チームでのAPI移植実装などに活用
- 大企業向けサイト開発において、リファクタリングタスクに活用
- 大企業向けサイト開発において、設計のための調査タスクに活用
- 社内インフラのIaCの変更自動化に活用
よく使う機能
- 開発、調査、レビュー、ドキュメンテーションなどのタスクを依頼する
- Devin Search (Devinが提供する、ソースコードベースの問い合わせ機能)
ツールの良い点
- 他AIツールと比較してコードベースの理解力が高いと感じる
- Knowledgeを蓄積していけるため、Devin活用の改善サイクルを回すことができる
- 指示している間に他のことができる
ツールの課題点
- まだ複雑なタスクなど与えることができず、モデルの精度に不足を感じる
- 自律性が高いゆえに、使いこなすためには与えるタスク、タスクの大きさ、指示の仕方など、コツが必要
ツールを検討されている方へ
合う合わないがあると思うので、小規模に利用してみて評価すると面白いツールだと思います。
株式会社MonotaRO / Takumi Sato
メンバー / フロントエンドエンジニア
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