株式会社スタメンにおけるDevinを活用した開発生産性の向上
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株式会社スタメン / 小松永幸
メンバー / フロントエンドエンジニア
最終更新日投稿日
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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Team plan | Devin Session, AskDevin, DeepWiki | 11名〜50名 | 2025年2月 | B to B |
利用プラン | Team plan |
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利用機能 | Devin Session, AskDevin, DeepWiki |
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年2月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
開発の中で日々上がってくる小規模な改善要望やライブラリアップデート、社内・顧客からのリクエストは重要でありながらも、優先度が低く後回しになりがちでした。 また、プロダクト全体のリアーキテクチャや技術的負債の解消といった基盤整備にもなかなか着手できない状況が続いており、「やりたいけれど手が回らない」状態が常態化していました。
どのような状態を目指していたか
- 小〜中規模の改善タスクや基盤メンテナンスに定常的に取り組める体制を作ること
- Devin を「チームの一員」として活用し、現状把握〜実装までの流れをスムーズに進められる状態
- メンバーがより創造的で本質的な業務に集中できるようにし、開発の質とスピードを両立させること
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 「やりたいが優先度が低い」状態だったタスク群を、安定的に消化できるようになった
- プロダクトのリアーキテクチャや影響調査を伴うアップデートなどにも、継続的に着手できる体制が整った
- タスクによっては、人が対応するよりも高い精度とスピードで処理されることもあり、手戻りの発生も抑えられている
どのような成果が得られたか
- エンジニアだけでなく、PdMもDevinを活用して改善タスクをリリースまで自走できるようになった
- AskDevinで仕様や該当コードの調査が容易になり、新メンバーのオンボーディングにも貢献
- 技術的負債が定期的に解消されるサイクルが生まれ、コードベースの健全性が向上
- 開発チームが設計や議論といった創造的な業務に集中でき、生産性も向上
- チーム内に「タスク分解」や「ナレッジ化」の文化が自然と根付きつつある
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
導入にあたり、まずは、CEOに経営視点でのAI関連が影響する現状の課題感も聞いてみたいと思い、会話の場を設けました。 弊社には「役員食堂」という、メンバーなら誰でも役員とご飯に行ける制度があり、その制度を活用しました。 その中で、エンジニアからみた、現在の開発課題とAIツール導入の可能性について率直に相談しました。
コスト面の懸念もあったため、「まずは一部メンバーで試して、効果を見てから検討する」という形で提案したところ、非常に前向きに受け止めてもらえました。 CEOはもともと全社的にAI活用を進めたいという考えを持っており、CTOも同様のスタンスだったため、スムーズにトライアル導入が決まりました。
活用方法
- AskDevinで仕様調査や処理の流れの把握、実装方針の検討を行う
- チャットベースで会話しながら観点出し・分岐の確認などを具体化し、方針の精度を高める
- 方針が固まったら、その内容をプロンプトとして整形し、DevinSessionへ渡して実装へ移行
- DevinSessionではPull Requestが出るまでをお任せし、必要に応じてレビューや再指示を行う
よく使う機能
DevinSession
- ペアプロのように対話しながら開発を進められる機能。PRまで自動生成してくれるため、中〜大きめの改善タスクにも対応可能。履歴も追いやすく、進捗確認もスムーズです
AskDevin
- コードベース全体を横断して仕様や処理内容を調査できる機能。自然言語で質問できるので、コードを読む前の方針検討に非常に役立ちます。プロンプト自動生成との連携も便利です。
ツールの良い点
- 開発タスクを自動化・高速化できる
- AskDevinを通じて仕様調査・タスク設計がスムーズに
- Figma等が絡まない機能面の開発タスクとの相性が良い
- 継続利用で精度と効率が向上し、費用対効果が高まる
- Pull Requestまで出してくれるので普段の開発フローにもなじみやすい
ツールの課題点
- 自動化の精度には限界があり、最終的な人のレビューは必要
- タスクの粒度やプロンプトの質によって成果物の良し悪しが大きく変わる
- 長時間のセッションでは精度が落ちやすく、こまめな区切りが必要
- デザイン系(UI/UX)のタスクには弱く、Figma連携ツールとの併用が望ましい
- 実行単価(ACU)が高いため、活用範囲を見極めた運用が求められる
株式会社スタメン / 小松永幸
メンバー / フロントエンドエンジニア
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