Grafana でさまざまなデータソースをまとめて可視化
株式会社PLAY / maruyama
テックリード / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 101名〜300名
ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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2019年11月 | B to B |
ツールの利用開始時期 | 2019年11月 |
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事業形態 | B to B |
アーキテクチャ
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
AWS にデプロイするアプリケーションが増えていくにつれて、AWS 上のシステムリソースの状況やお客様のシステムご利用状況などを可視化する必要性が高まってきました。当初は、Amazon CloudWatch Dashboard を作成し、EC2 や RDS などの各種 AWS リソースのメトリクスを並べていたのですが、いくつか使いづらいと感じる点がありました。例えば
- CloudWatch Dashboard を表示するには AWS マネジメントコンソールにログインする必要がありますが(Grafana 導入当時の仕様)、マネジメントコンソールのセッション持続期間は比較的短いので、大型モニタ等に長期間表示させたままにしておくことが難しい
- CloudWatch メトリクス以外のデータソース(RDBMS や Elasticsearch など)を組み合わせることができない
- CloudWatch Dashboard は存在するだけで「3.00 USD /月」かかるため、むやみに作成するとコストがかかる
そこで、CloudWatch Dashboard に代わる可視化ツールとして Grafana の導入を検討しました。
比較検討したサービス
- Grafana (OSS)
- CloudWatch Dashboard
選定理由
Grafana にログインしてダッシュボードの表示や編集を行うには、Grafana にアカウントを登録する必要がありますが、Grafana は GitHub や GitLab を始めとしたさまざまな外部サービスと OAuth2 で連携することができるため、わざわざ Grafana のために ID/PW 管理を増やす必要がなかったことが、スムーズな導入への決め手になったと感じています。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
OSS 版の Grafana を EC2 にインストールして使っていますが、Grafana 自体は軽量で、サーバリソースをほとんど使わないため(t2.nano でも動作します)、サーバの費用はほとんどかかりません。そのため、導入にあたって特に稟議等は必要ありませんでした。チームに説明する際は、メンバーが普段気にしているメトリクスやログが一覧できるようなダッシュボードをあらかじめいくつか作成しておき、その画面を共有したことで、Grafana の機能や使いやすさのイメージをすぐに掴んでもらえたのではないかと思います。
活用方法
よく使う機能
CloudWatch メトリクスから取得したデータと、アクセスログを蓄積している Elasticsearch から取得したアクセスログをひとつの画面にまとめて表示しています。下の画像は、弊社のとあるシステムの基本的なメトリクスとログ、システムの利用状況を俯瞰的に確認するために作成したダッシュボードのひとつです。このほかにも、例えば大規模案件等で特にシステムの重点的な監視が必要な場合に、その案件用にダッシュボードを作成することもあります。
ツールの良い点
- 標準機能の範囲でさまざまなデータソースに対応している点
- さまざまな認証プロバイダとの OAuth2 連携に対応している点
- 各ウィジェットのデザインがかっこいい点(主観)
- 低コストから導入が可能である点
ツールの課題点
- 各ウィジェットの作成(グラフの縦軸や横軸、表示するメトリクスの指定等)は少し手間がかかるため、ダッシュボードをゼロから作る作業にそこそこ時間がかかる点
株式会社PLAY / maruyama
テックリード / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 101名〜300名
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- 導入の背景・解決したかった問題
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