Cursorをいち早く導入しエンジニアリング組織の生産性とプレゼンスの向上を実現
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株式会社ココナラ / もちさん
メンバー / フルスタックエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 51名〜100名
最終更新日投稿日
利用プラン | 利用機能 | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
---|---|---|---|---|
Business | AIによるコーディング支援 | 11名〜50名 | 2025年 | C to C |
利用プラン | Business |
---|---|
利用機能 | AIによるコーディング支援 |
ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2025年 |
事業形態 | C to C |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
ツール導入前の課題
- 組織として生成AIツールの活用を通じて時代に取り残されない開発環境づくりをする必要があった
- エンジニア組織として継続的な生産性向上をする必要があった
どのような状態を目指していたか
- 生成AIツールによって生産性向上を果たすことでエンジニアリング組織を強化したかった
- ITエンジニアにとって他社より先んじて快適な環境を提供することでテック企業としてのブランディング強化を図りたかった
- 生成AIの変革期に追随できる組織体制を目指していた
比較検討したサービス
- GitHub Copilot
比較した軸
- GitHub Copilotと比べて、どのような優位性があるか?
- 月に1エンジニア辺り約20ドルの追加投資をする必要性を説明できるか?
選定理由
- AIによる強力なコード補完機能
- Cursorをプライベートでも使っているエンジニアが多く使い勝手に信頼が置けたこと
- 公式ドキュメントなどを読み込ませ従来のコード補完では難しかった最新の情報に基づく問題解決をすることができたこと
導入の成果
改善したかった課題はどれくらい解決されたか
- 組織として生成AIを積極的に活用していると言える状況に近づけた
- エンジニアで1人あたり最高月あたり2万行のコードを生成し大幅なコーディング作業の効率化に繋げることができた
- コード品質は下がるどころかテストコードを生成する時間などの「余裕」が生まれることで向上するなどの効果があった
どのような成果が得られたか
- ジュニアからシニアエンジニアまでコーディング時間の短縮の効果が現れた
- 定性的な効果としてエンジニアの開発環境への満足度の向上を果たすことができた
- 生成AIを組織内で活用していくというモメンタムができた
導入時の苦労・悩み
- インターネット上に導入事例が少なかったため上層部に紹介できる情報を人づてで集める必要があった
- 既に社内に導入していたGitHub Copilotとの違いを明確にしなければいけなかった
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- 1人辺り月40ドルの予算は組織全体で見れば大きな額かもしれないがエンジニアの時給を考えれば投資効率がいいことを説明した
- Cursorの使い方の実演をしたうえで上司にも実際にツールを使ってもらいコーディングにとって大きな価値を発揮することを示した
- セキュリティの懸念については開発元がOpenAIの出資企業であることや、SOC 2 Type 2認証取得済みであること、生成AIへの学習がされないように設定で強制できること等を提示し懸念を払拭
活用方法
よく使う機能
- Tabキー
- 最近のコードの変更内容も考慮しつつ、高度なコード補完を行うことができる
- チャット機能
- 任意のAIモデルを使い既存のコードベースを参照しながらAIと対話し問題解決をすることができる
- コードの参照機能
- AIが利用するコンテキストに@マークを利用して指定したファイルやディレクトリを読み取らせた上でチャットの回答を行うことができる。URLを入力すればインターネット上のドキュメントなどを元に回答させることができる。画像や複数ページにまたがる公式ドキュメントなども指定が可能。
ツールの良い点
- 強力なコード補完機能によりコーディングの時間を短縮できる
- 複数のファイルやコードベースを元にしてコード修正を提案してくれる
- インターネット上にある公式ドキュメントやGitHubのページなどのURLを参照して最新の情報をAIに読ませた上で回答してもらうことができる
ツールの課題点
- Visual Studio CodeベースのソフトなのでJetBrains製のIDEやXcode等の違うIDEを使う環境では真価を発揮できない
ツールを検討されている方へ
生成AIツールの進化は日進月歩です。それだけに取り残されてしまうと大きな遅れを取ってしまう可能性があります。そのため、組織のルールの範疇で、いかに素早い導入を実現させるかが重要です。
「生成AIは時代の転換期であり、導入を進めなければエンジニアリング組織としての将来性が危うい」という危機感を持っている組織でないと導入は難しいかもしれません。
ですので自分の熱意を周囲に伝えて、少しずつでも賛同者を増やし、導入を推し進めることが重要です。
株式会社ココナラ / もちさん
メンバー / フルスタックエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 51名〜100名
株式会社ココナラ / もちさん
メンバー / フルスタックエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 51名〜100名