Findy Team+の導入効果をレビューでご紹介(西島寛-株式会社 朝日新聞社)
株式会社 朝日新聞社 / 西島寛
EM / EM / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
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スタンダードプラン | 11名〜50名 | 2021年 |
利用プラン | スタンダードプラン |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2021年 |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
本社社外CTO の広木大地さんが提唱しているd/d/dという指標を計測して毎週の目標値としていましたが、d/d/dだけでは、チームの課題を見つけ改善していくという形で使うところまではいかない状況がありました。開発組織が拡大する中で、生産性を測る指標がなく、より粒度が細かい数値を見ながらチームを改善していきたいという思いがありました。
そのような中でFindy Team+を教えていただき、検討を開始しました。
比較検討したサービス
内製化を検討はしましたが、他サービスとの比較検討はしておりません。
選定理由
実際に私のスクラムチームでトライアルを実施しました。トライアル時に見ていたポイントは以下です。
- メンバー詳細画面で、個々人の活動を1on1で振り返る
- 隔週のレトロスペクティブにおいてチームサマリー画面を見ながら、レビューの時間や振り返りででた施策が実際にどうだったのかを数値で確認
上記の指標がトライアルの時点で向上していたため、活用し改善していけるイメージを持つことができたのが決め手です。また、内製化にしなかった理由としては、リソースの確保が難しいことと自分たちでどの指標を追いたいかを明確に決めて開発していける状況ではなかったためです。
導入時の苦労・悩み
最初は1チームで導入を始めました。CSの方に適宜サポートいただき、フロントエンドチーム、アプリチームへと徐々に広げていきました。
苦労した点としては、アジャイル開発しているチームであり、振り返りが機能しているチームではないと運用が難しかった点です。具体的には、以下のような特徴がありました。
- スクラムチームとして、専任のスクラムマスターがいるチームなら比較的活用が進む
- スクラムマスターが兼業をしている場合や、明確にスクラムマスターがいない場合は、チームとして自発的に生産性に向き合うのは難しい場合がある
一方で、マネージャーとしては、各チームのパフォーマンスがわかるのは非常に便利で、活用が難しいながらも生産性が落ちていることはなかったです。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
個人のパフォーマンスが見えるようになること、実際にトライアルを実施した私のチームでの実績を元に話しました。上長からは、入れただけで終わってしまうと意味がないので、導入後に活用できるかを問われましたが、レトロスペクティブでの確認とアクションの確認ができる点を伝えました。
費用対効果の算出
費用対効果を細かく出していません。それよりもチームとして健全に働くことができていることを確認できるという点を中心に伝えています。
活用方法
よく使う機能
- マネージャーとして、Slackの通知によるレポートの確認
- Weekly、Dailyでレポートを確認し、極端にパフォーマンスが下がっている人がいないかをみている
- メンバー詳細を参考にして1on1やオンボーディングに活用
- 1on1の際にメンバー詳細の部分でのパフォーマンスを一緒に見たり、目標を設定したりして、週次で話している
- オンボーディングの一環として、新しくジョインした方のレビューを見たり、積極的にペアレビューをやってみたら良いんじゃないかと提案したり、オンボーディングとしても利用している
- レビュー分析
- チームを組み替えた時に、チームが問題なく回っているかどうかを確認する際に、一番参考にしている
ツールの良い点
- レビュー、開発ワークフローなど開発チームの活動が非常に明確に可視化される
- スクラムマスターの視点で確認したい指標がほどよく見られるため、チームとしての健全性がわかりやすい
ツールの課題点
- ドキュメンテーション(Confluence)の可視化
- ドキュメンテーションをConfluenceで管理しているのですが、Findy Team+上からはアクセスができないため、開発という営みをツール上で可視化できると嬉しい
- 使いこなすための条件が当てはまると難しいかもしれない
- チームの生産性に意識を持つこと、働き方を変えていくことができる方が旗を振らないときちんと活用されないまま、運用に乗らないという可能性がありそ
ツールを検討されている方へ
開発生産性に興味があれば、とりあえず入れて試してみると良いと思います。想像以上に様々な数値を計測できます。その上で、チームとしてきちんと運用にのせるために、ツールを活用したワークフローや振り返りなど、きちんとイメージをつけて使うのが重要だと思っています。
株式会社 朝日新聞社 / 西島寛
EM / EM / 従業員規模: 1,001〜5,000名 / エンジニア組織: 51名〜100名
新卒でヤフー株式会社に入社。ソフトウェアエンジニアとして、フロントエンド、バックエンドに限らず、データサイエンスやテストなど多岐にわたり開発経験を積みながら、EMとしてもスクラム開発の導入に携わる。その後、2020年に朝日新聞社に入社し、スクラム開発の導入やシステムのリニューアルを推進し、現在は、朝日新聞デジタルの技術全体のマネージャーとして従事している。
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目次
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法