開発生産性の可視化がもたらした開発効率を高めるための自走するカルチャー作り
株式会社Hacobu / けんにぃ
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 | 事業形態 |
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スタートアップ | 11名〜50名 | 2023年1月 | B to B |
利用プラン | スタートアップ |
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ツールの利用規模 | 11名〜50名 |
ツールの利用開始時期 | 2023年1月 |
事業形態 | B to B |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
エンジニア組織の拡大に伴い、チームの開発体制が定性的には問題なさそうに見えていたものの、それを客観的・定量的に把握することが難しい状態でした。特に、エンジニアの成果は売上に直結するものではないことが多いため、成果をどううまく伝えればよいか悩んでいました。そこで、開発生産性を可視化して、エンジニアの成果を説明できるようにならないかと考えて導入検討を始めました。
選定理由
内製化できそうな面はあったものの、Findy Team+を実際に使ってみないとわからない点も多かったため、一旦導入をしてみようと判断をしました。多くの企業様が導入されているのを見て、まずは弊社でも使って試してみたいという思いが強かったです。
導入の成果
チーム実績の一つとして経営陣にFindy Team+のページを見せるようなことはしています。メンバーの異動やジョインの際にチームの開発生産性がどの程度変化するかを観測することで、リソースが足りているかどうかの判断にも使えるようになりました。
また、開発メンバーが自主的にヘルスチェックをして開発効率を高めようとしてくれる文化を作れたことは大きな成果だと思います。開発生産性をどう可視化すればよいのだろうとメンバーが試行錯誤してくれたおかげもあり、今ではSPACEを使って開発生産性を可視化してみようという取り組みも進められています。単にツールの導入をするだけでなく、開発生産性をどう可視化すればよいのかという本質的な問題に取り組めたことはとても良かったと感じています。
導入時の苦労・悩み
- 見れるデータがたくさんあるため、どこをどう見れば何が明らかになるのかを理解するのに苦労しました
- メンバーからはデータが何に利用されるのかが分からず不安といった声もあり、何のために可視化をするのかという説明をして目線合わせをすることに苦労しました
上記のような悩みもありましたが、CSの方から、Findy Team+を使ってふりかえりを行っているという事例を紹介されてから使うイメージがだいぶ湧いてきました。まず、自チームでスプリントごとに開発フローをふりかえる時間を設けて、Findy Team+を見てレビューが滞っていた原因などを話し合いながらNotionに議事録を残していきました。導入した当初は1on1でアクティビティを確認する時間も取っていたのですが、メンバー同士で話し合ってもらうほうがチームビルディングにつながると思い、現在はふりかえりでFindy Team+を見るようにしています。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
CTOの戸井田が「開発生産性を最大化するためには、まず開発生産性を可視化する必要がある」という思いを持っており、そのために他社でも導入実績のあるFindy Team+に投資したいという意向から導入に至りました。
活用方法
スプリントごとに開発フローをふりかえるときに利用しています。また、チーム実績をSPACEでまとめるときの定量的な結果の一つとして掲載しています。
よく使う機能
- サイクルタイム分析・レビュー分析:PRの課題を話し合う時に利用
- メンバー比較:チームメンバーの異動があった際のインパクトを経営陣に説明するときに利用
ツールの良い点
- 開発フローのデータが可視化されるため、改善点を議論するのに活用できる点
- GitHubだけでなく、Jiraのアクティビティも可視化できるため、複数のツールをまたいだ開発生産性の可視化ができる点
ツールの課題点
- Findy Team+の各ページをどう見れば良いのかは、ある程度データを見慣れている人でないと難しいと思います
- メンバーやチーム間で比較ができるUIのため、人によってはそこで優劣をつけられるという誤解を与えかねない部分はありそう
- 根気よく使い続ける人がいないと、導入効果が見えず継続して使ってもらえないことがありそう
ツールを検討されている方へ
単に数値を高めていくために導入するとメンバーからの賛同が得られにくかったり、数字のハックをやってしまう危険性があるため、数値の良し悪しを議論する前に開発フローのヘルスチェックとして定期的にFindy Team+を見る時間を取ると良いと思います。レビューが滞っているなど、メンバーがすでに感じている課題を解決するところから導入すると良いかも知れません。あと閲覧するページが多いので、まずは「サイクルタイム分析」だけを見るなど、ページを絞って使うと分かりやすいと思います。
株式会社Hacobu / けんにぃ
メンバー / バックエンドエンジニア / 従業員規模: 101名〜300名 / エンジニア組織: 11名〜50名
2011年2月に株式会社ナビタイムジャパンに入社し、バックエンドのリプレイスやアジャイルの推進などを行う。 2022年11月に株式会社Hacobuに入社し、物流の配送管理サービス「MOVO Vista」のバックエンド開発を行った後、EMに就任する。 現在は組織開発に注力するためEMを離れ組織開発室のメンバーとして、採用・DevRel・開発生産性エンジニアリングなどを行っている。 個人で学習サイト『ゼロから学ぶC++』を運営している。
よく見られているレビュー
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2011年2月に株式会社ナビタイムジャパ...
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目次
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法