Findy Team+の導入効果をレビューでご紹介(KosukeAizawa-ourly株式会社)
ourly株式会社 / KosukeAizawa
EM / EM / 従業員規模: 11名〜50名 / エンジニア組織: 10名以下
利用プラン | ツールの利用規模 | ツールの利用開始時期 |
---|---|---|
スタートアッププラン | 10名以下 | 2023年5月 |
利用プラン | スタートアッププラン |
---|---|
ツールの利用規模 | 10名以下 |
ツールの利用開始時期 | 2023年5月 |
導入の背景・解決したかった問題
導入背景
2022年4月にourlyが分社化し、最初はとにかく全速力でプロダクト開発を行うという状態だった。そのため開発生産性について深く考えられていなかったが、1年が経過してお客様がついてきてくれるプロダクトに成長したことで、きちんとロードマップを引いていくフェーズになった。代表と1on1で話をする中で、開発チームでもいつまでに何をリリースするかという機能ベースの目標に加えて、開発チームの成長を測る指標として、「LeanとDevOpsの科学」を参考にFour Keysを計測することを検討し始めたことがきっかけである。そんな中、DMMさんの事例を読んだことでFindy Team+のことを知り、ツールの導入検討を開始した。
比較検討したサービス
- 社内での内製
- 海外製ツール
選定理由
- 自社で内製化するには工数が足りない
- プレイングマネージャーもしているためここに割く社内リソースがないこと
- KPIを可視化してからがスタートなので、内製化に時間をかけるよりもサービスを使うことで実際に改善効果を出すまでの時間を短縮できる
- 日本国内のナレッジが溜まっていること
- Findy Team+はCS部分にフォーカスしており、導入実績として事例があるのでナレッジがファインディ社に集約されていること
導入時の苦労・悩み
最初の3ヶ月はどの指標をどう見るかが私自身わからずチームとしても使いこなせていない状態だったが、CSの方と相談する中で徐々に活用方法がわかるようになっていった。具体的には、KPIとしてリードタイムを見るようになり、チームとして振り返りを実施することで数字が改善されていった。
導入に向けた社内への説明
上長・チームへの説明
- やりたいことや目的に対してFindy Team+が最適である理由を伝えた
- 内製には開発、運用工数がかかるため、可視化してから改善に向き合うまでのコストや時間を短縮して早く始められること
- ファインディ社を通して他社のノウハウを取り入れられたり、相対的な指標で自社の状態を可視化できたりすること
- 開発生産性meet upの熱量が後押しになった
- Findy Team+を導入済みの企業が参加されていて、多くの人が高い熱量で良いと言っていたので、安心感を得ることができた。参加されていたマネージャーやCTOクラスの方々も効果を感じられていたので、自分自身も自信を持って推進できた。
費用対効果の算出
いわゆる費用対効果みたいなものを試算して稟議を通すということはしなかった。代表も費用対効果として算出する難しさは理解していたので、細かいロジックの部分までを求められることはなかった。
活用方法
よく使う機能
- レビュー分析画面 /サイクルタイム
- チームとしてコントロールが可能なPRオープンからレビュー、レビューからアプルーブまでの状況を確認している。
- 1on1のメンバー詳細
- 仕様スタッツに7項目(PR作成数・平均変更行数、レビューのタイムに関する数値など)を入れており、この数値が良い状態を保てているか、下がってしまっているかを確認している。1on1を数値ベースでコミュニケーションを取れるようになったことで目標が明確になり、リードタイムは4月〜6月で平均約180時間かかってしまっていたところから8月は平均約90時間まで改善した。
- ターゲット管理β機能
- 週次でチーム単位で振り返るようにしている。
ツールの良い点
- 柔軟に分析の軸を変えることができる
- ラベルやリポジトリ、チーム単位などのグルーピングの設定などで集計の軸を柔軟に変えられる。
- CSの方が協力的
- エンジニアリングが弱い(例えば上層部の理解が得られていない)マネージャーなど、味方がいないような状況でもCSと一緒にやりましょうと進めていくとやりやすいと思う。味方がいなくて悩んでいるマネージャーやチームだとより活用が促進される。
- 客観的な評価を手軽にすることができる
- 内製化ではないので、メンテナンスコストもかからず、手軽に可視化できている。また、他社の状況もわかるので、客観的な視点で目標を設定することができる点。
ツールの課題点
- どの指標を確認するか迷子になりやすい
- チュートリアルはあったものの全ての指標を見ることはできず、どの指標をどこから確認しようかというのがわかりづらい。最初にこの指標に絞ってみてみよう!というような絞る画面があるといい。その後徐々に指標を増やすことを促してくれるなど、入口がわかりやすいと嬉しい。
- ターゲット管理のβ機能のラベル除外ができると良い
- β機能なので今後開発予定かもしれないが、他の分析と同じようにラベルで集計対象を絞ることができると嬉しい。
その他
可視化して改善のフェーズ(レベル1)の段階は徐々にできるようになった。今後は、ステークホルダーに速いねと評価されるように、開発チーム内から脱却して、プロダクトチーム、事業部として成果につながるようにしていきたい。
ツールを検討されている方へ
初期の初期でそれぞれが自走して開発して振り返りよりも一刻も早くプロダクトを作っているという状態や、特定の指標だけを確認したいという場合にはtoo muchかもしれません。しかし、機能も豊富で様々な指標が測れるため、Four Keys全体を可視化したり、現状を知って目標設計をして改善していきたいと思う2人以上のチームであれば、可視化することに意味があると思いますので、おすすめします。
ourly株式会社 / KosukeAizawa
EM / EM / 従業員規模: 11名〜50名 / エンジニア組織: 10名以下
1992年東京生まれ、埼玉育ち。京都大学卒業後、同学の大学院に進学。その後、大学院を中退し、株式会社PLAN-Bに新卒入社。株式会社PLAN-Bではバックエンドのエンジニアとして、自社サービスの開発、SESとして常駐業務に従事。2020年に前職を退職し、ourly株式会社の親会社である株式会社ビットエーに入社。ourlyの立ち上げに携わり、現在はEM(エンジニアリングマネージャー)兼 BE(バックエンドエンジニア)として活躍中。
よく見られているレビュー
ourly株式会社 / KosukeAizawa
EM / EM / 従業員規模: 11名〜50名 / エンジニア組織: 10名以下
1992年東京生まれ、埼玉育ち。京都大学...
レビューしているツール
目次
- 導入の背景・解決したかった問題
- 活用方法